2019年5月10日、米ニューヨーク証券取引所に上場したウーバーテクノロジーズ。同社は配車サービスのイメージが強いが、料理宅配の「Uber Eats(ウーバー・イーツ)」をはじめとした多角的なモビリティサービスを展開している。そのビジネスポートフォリオを図解する。
米ウーバーテクノロジーズは、元CEOのトラビス・カラニック氏とギャレット・キャンプ氏が2009年3月に設立して以来、タクシーに代わる新しい移動手段として「配車サービス」の市場を確立しました。18年には世界で100億回以上の乗車実績を達成し、世界規模の配車サービスに進化を遂げています。
ここ数年、ドライバーの暴行事件、自動運転車での交通事故、CEOの退任など、強い向かい風を受けてきたウーバーですが、IPOのニュースに加え、自動運転開発部門を分離して新設する会社にはトヨタ自動車とソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)、デンソーが新たに約1100億円出資することが発表されました。株価自体は公開価格の45ドルを下回り、苦戦していますが、将来に向けては明るい話題が多いようにも思えます。
世界を見渡すと、米リフト(Lyft)、中国ディディチューシン(滴滴出行)、シンガポールのグラブ(Grab)など、配車サービスのライバルたちが各国に存在しています。それらとウーバーは何が違い、どんな未来を見ているのか。そのビジネスモデルをひもときましょう。
●新しい「供給元」を生み出す最強のプラットフォーム
FUTURE~Uberは将来~
●「無人化」された移動サービスへ
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