GNヒアリングジャパンの補聴器は、スマートフォンとリンクして通話音や音楽をクリアな音質で楽しめる他、クラウドにもつながるスマート補聴器だ。今や補聴器は周囲の音を聞き取りやすくするだけのものではない。ウエアラブルデバイスとして進化を続け、例えば同時通訳機となる可能性も秘めている。
補聴器は、単にマイクで拾った音を大きくして再生するものとは異なる。聞こえにくさにも人それぞれ個性があり、どの周波数をどれくらい持ち上げれば最適な聞こえ方になるか、一人ひとりの耳の特性に合わせて調整が必要だ。さらに、住宅や病室など静かな環境で過ごす時間が長いのか、それとも買い物や飲食店などに出かける機会が多い行動派なのか、それぞれのライフスタイルにも合わせる必要がある。カラオケなどの音楽や旅行・観光のように、複雑に変化する音環境の場所には、また違った最適化が必要だ。その人の趣味にも対応しなければならない。
専門家の調整をネット経由で
従って、補聴器は販売店で買ってそれで終わり、という商品ではない。販売店には補聴器の専門家が常駐している。購入者が補聴器に慣れるまでおよそ3カ月程度が必要だが、その間、何度も店に通い、不満な点を専門家に伝えて設定を調整し、機器のほうも人間に合わせていく必要がある。
とはいっても、店が遠い、仕事が忙しいといった理由で、なかなか来店できない場合も多い。あるいは、店に行っても普段の困り事を忘れてしまったり、うまく説明できないことがある。旅行に出掛け、普段とは違う環境で、初めて聞こえづらさに気づく場合もあるだろう。そんなときでも、スマホとクラウドを利用した遠隔サポートを受けられるのが、GNヒアリングジャパンの「リサウンド・リンクス クアトロ」だ。
スマホのアプリ「リサウンド・スマート3D」のいくつかの質問に答えて送信すると、直接、自分が購入した店舗の担当専門家に再調整の依頼が届く。専門家が新しい設定を返信し、送られてきた設定をインストールすれば、すぐに新しい設定で自分の補聴器を使い始めることができる。
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