10代を中心に爆発的な人気を誇る中国発のショート動画共有アプリ「TikTok」。若者向け企業プロモーションの場として注目が集まる中、動画投稿キャンペーンを仕掛けて成功を収めたのがキリンビバレッジだ。ロングセラー「午後の紅茶」のオリジナルダンスが大拡散。TikTok女子を捉えた巧みな仕掛けとは?
わずか2カ月弱で動画再生回数が累計6200万回を超え、一般参加による動画投稿が1万2000件を突破――。
スマートフォンで動画を視聴するスタイルが定着したとはいえ、国内の人気ユーチューバーでも1000万回を超える再生回数を稼ぐのは容易ではない。そんな中で、爆発的なヒットを記録したのが、「キリン 午後の紅茶」ブランドでキリンビバレッジが仕掛けた動画投稿キャンペーンだ。
その舞台は、スマホ視聴に最適化された縦型15秒のショート動画共有アプリ「TikTok」。運営企業は中国発のバイトダンスで、日本では2017年10月にローンチされた後、女子高校生など主に10代を中心として瞬く間に利用が拡大。たった1年強で、月間アクティブユーザー数は約950万人(18年末時点)に達した。Instagramの国内MAUは、18年9月時点で月2900万人というから、まだ発展途上ではある。だが、動画に対して「いいね!」を押したり、コメントやシェアしたりするユーザーの割合は実に91%に上り、今最もアクティブで勢いがある新興動画プラットフォームと言える。これをキリンはいかに使いこなし、TikTok女子を魅了したのか。
キリンが仕掛けた「ど真ん中」TikTokプロモ
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