プレゼンテーション資料にもトレンドがある。最近、IT系ハードウエアの発表会でよく見かけるのは、製品仕様などの情報を、画面を分割表示してビジュアルに訴える手法だ。ASUS JAPAN(エイスースジャパン)のゲーミングノートパソコンの資料から、その作成テクニックに迫っていこう。
仕事の効率化に関する記事を書いたり、デジタル関連製品の解説動画をYouTubeで配信したりしている関係で、情報技術関連の新製品発表会に招かれることが多い。2022年2月、あるコンピューターメーカーの内覧会に参加して「これは素晴らしい」と目を見張った。台湾・華碩電脳(ASUS)の日本法人ASUS JAPANによるゲーミングノートパソコンのプレゼンテーションのことだ。
まず動画が良かった。製品の構造や特徴などを、CG(コンピューターグラフィックス)を使って分かりやすく見せている。例えば、CPU(中央演算処理装置)の排熱を効率化するために「改良された液体金属グリスを使った」と紹介する動画。文字にすれば一行でまとまる内容だが、まるで映画のワンシーンのような派手な演出で製品の先進性を表現していた。世界市場向けに台湾本社で作ったプロモーション用素材だが、この辺りは「さすがに手間とコストをかけているな」と感心したものだ。
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