J.フロント リテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が2021年3月に開始したブランド服のサブスクリプションサービス「AnotherADdress(アナザーアドレス)」をご存じだろうか。大型店舗による従来の百貨店ビジネスからの変革を目指したサービスだ。今回は、この新サービスの事業計画書を紹介しよう。
大丸松坂屋百貨店による月額制ファッションレンタルサービス「アナザーアドレス」のWebサイトを開くと、フォーマルからカジュアル、パーティー向けまで、多彩なブランド服が並ぶ。取り扱いブランドは70以上。「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」「Marni(マルニ)」「REDValentino(レッドヴァレンティノ)」「See By Chloe(シーバイクロエ)」と、ファッションに詳しい人なら「おおっ」と声をあげたくなるようなブランドがそろっている。
このサービスでは、月額1万1880円(税込み)で毎月好きなブランド服を3着までレンタルできる。選んだ服が自宅に届き、気に入った服は買うことも可能だ。記事執筆時の22年2月中旬時点で、Webサイトを開くと「ご好評につき、現在プラン申込み(有料)のご案内までお時間をいただいております。本日会員登録いただいた場合、2022年3月頃のご案内を予定しております」といった表示が出てくる。1カ月の順番待ちが続くほど、人気が高いサービスなのだ。
今回は、社外秘となっているアナザーアドレスの事業計画書を、公開できるぎりぎりの部分まで見せてもらった。大丸松坂屋百貨店を運営するJ.フロント リテイリングの経営会議で、各事業会社の役員を含めて最終的に企画の実施を確認するために使われた資料である。
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