普及しきった日用品でも、一部の改良が加わることで新たなヒット商品に化けることがある。栓とパッキンが一つになった「シームレスせん」を採用した象印マホービンのステンレスボトルがその好例だ。栓とパッキンを一体化するメリットをプレゼンテーションでどう説明したのか、資料を見ていこう。
40代以上の人であれば、ハイキングなど行楽に持ってきた魔法瓶の内側ガラスが衝撃で割れてしまい、飲み物が飲めなくなってしまったという経験があるかもしれない。約45年前にステンレス製の魔法瓶(ステンレスボトル)が登場したことで、そうしたガラス魔法瓶の水筒は徐々に見かけなくった。
ガラス魔法瓶よりも丈夫で軽くて持ち運びやすいとして普及したステンレスボトルは、その後も着実に進化を続けてきた。象印マホービン(以下、象印)が2020年9月に発売した「シームレスせん」採用のステンレスボトルは、「蓋とパッキンは別々に洗うのが当たり前」というかつての常識を覆した製品だ。
この記事は会員限定(無料)です。
有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー