健康意識の高まりもあってノンアルコール(ノンアル)飲料の市場が伸びている。従来のノンアル飲料はビールテイストがほとんどだったが、最近はワイン系も登場し始めた。今回は、メルシャンが2021年6月に発売したノンアルコールサングリア「MOCK Bar(モクバル)」の商談用資料を紹介しよう。

モクバルは「オレンジ&マンゴーmix」「洋なし&パインmix」の2種類。実勢価格は313円(税込み)
モクバルは「オレンジ&マンゴーmix」「洋なし&パインmix」の2種類。実勢価格は313円(税込み)
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 スペインやポルトガルでよく飲まれているワインのカクテル「サングリア」。モクバルは、そのサングリアをイメージしたノンアルコールの炭酸飲料だ。フルーツ果汁にワインエキスとスパイスやハーブを加えている。飲んでみると、一般的なジュースと比べて甘くなく、味や香りに深みがある。僕は酒を飲まないのだが、モクバルを試した人によると実際のサングリアに近い味わいらしい。

 今回のプレゼンテーション資料は、販売店の仕入れ担当に対して、発売前のモクバルの魅力を説明するためのものだ。新商品がヒットするかは、店舗でどれだけ広く「棚(商品陳列スペース)」を取れるかが影響するといわれる。どんなに魅力のある製品でも、まず「棚」に置いてもらえないことにはスタート地点にも立てないのだ。もちろんモクバルの資料の大きな目的も「棚取り」にある。

 モクバルでは販売店の冷蔵棚に置いてもらうことを目指した。「ビールなどの冷やして飲むお酒は、冷蔵棚にあると圧倒的に売れる」とメルシャン営業本部マーケティング部国産グループの新井香子ブランドマネージャーは言う。