今回はPowerPoint(パワーポイント)に2016年から加わった「ズーム」機能を紹介する。この機能ではプレゼンテーションの概要をまとめたスライドが、プレゼンで使用するスライドの縮小画像付きで作成できる。スライドの切り替えが簡単になる上、見栄えも良いのでぜひ試してみてほしい。

「ズーム」機能を利用すると、簡単な操作で既に表示したスライドを再表示できるようになる(画像/Shutterstock)
「ズーム」機能を利用すると、簡単な操作で既に表示したスライドを再表示できるようになる(画像/Shutterstock)

 新製品発表会などの冒頭で、「本日のサマリー(概要)です」などと、プレゼンテーションの概要をまとめてスライドで示すことがある。プレゼンの各章のタイトルを箇条書きにして、これから伝える内容を大づかみしてもらうためのものだ。PowerPointの「ズーム」機能を使うと、見栄えの良い「サマリーズーム(スライドを一覧できるスライド)」を簡単に作成できる。今回は、その手順と効果を紹介しよう。

 サマリーズームを作る前に、まずはスライドを完成させておく。そこで「挿入」メニューの「ズーム」から「サマリーズーム」を選ぶと、作成したスライドの一覧が表示される。その中から各セクション(章立て)の1枚目として使ったスライドをすべて選択し、「挿入」ボタンをクリックする。

 例えば「第1章:キラーインフォメーション=相手が聞きたいこと」「第2章:情報の位置を考えてますか?」「第3章:どこに置く?」の3セクション構成でプレゼンをするとしよう。サマリーズームを作る場合は、各セクションの1枚目のスライド、計3枚を選択するわけだ。

「挿入」メニューの「ズーム」から「サマリーズーム」を選ぶ
「挿入」メニューの「ズーム」から「サマリーズーム」を選ぶ
サマリーズームに使うスライド(各章の1枚目)を選ぶ
サマリーズームに使うスライド(各章の1枚目)を選ぶ
サマリーズームが完成した。この時点で画面上部の「タイトル」も入力しておくといい
サマリーズームが完成した。この時点で画面上部の「タイトル」も入力しておくといい

 ここまでの操作で、各セクションの1枚目のスライドがサムネイル(縮小画像)でまとめられたスライド、サマリーズームが1ページ目に追加されたはずだ。

 サマリーズームが追加されていることを確認したら、「スライドショー」メニューの「最初から」をクリックしてスライドショーを実行してみてほしい。サマリーズームが追加された後では、パソコンの方向キーなどを押して次のスライドを開いていくと、各章の1ページ目を開くタイミングでいったんサマリーズームに戻り、該当のサムネイルが拡大される。これならプレゼン全体のどの辺りの説明なのか一目瞭然だ。

 面白いのは、スライドショーの途中でサマリーズームが表示されたときにサムネイルをクリックすると、そのスライドから始まるセクションに移動できる点だ。プレゼン後の質疑応答の時間にサマリーズームを表示しておけば、参加者の質問に答えながら該当するスライドを表示させるといったときに、スマートな画面切り替えができるだろう。

ズーム機能を使ってサマリーからスライドを開いたところ。サムネイルを拡大するようなアニメーションが表示される

スライドに他のスライドを埋め込むこともできる

 「挿入」メニューの「ズーム」には、サマリーズームの他にも「スライドズーム」「セクションズーム」という項目がある。「スライドズーム」はスライドの中に他のスライドへのリンク付きサムネイルを挿入する機能だ。

 重要なポイントとなる図をプレゼンの前半で登場させ、後半でもその図を再び見せたいというケースもあるだろう。そんなときに、スライドショーを終了して画面左のスライド一覧から該当のスライドを表示し直す……といった操作はあまりスマートではない。

 その点「スライドズーム」なら、サムネイルをクリックするだけで該当のスライドを表示できるわけだ。リンク元のスライドに戻るときは、パソコンの方向キーを押すだけでいい。

「スライドズーム」も「挿入」メニューの「ズーム」から選択できる
「スライドズーム」も「挿入」メニューの「ズーム」から選択できる
「スライドズームの挿入」画面が開いたら、挿入するスライドを選択して「挿入」ボタンをクリックする
「スライドズームの挿入」画面が開いたら、挿入するスライドを選択して「挿入」ボタンをクリックする
サムネイルの配置、大きさは自由に変更できる
サムネイルの配置、大きさは自由に変更できる

 もう1つの「セクションズーム」はサマリーズームで作成した各セクションの1枚目のスライドへのリンク付きサムネイルを挿入する機能。こちらもスライドショーで表示中にクリックすると該当のスライドが表示されるが、右または下の方向キーを押すと次のスライドに進む。リンク元のスライドに戻るときは左または上の方向キーを押そう。

 スライドが拡大表示されるズーム機能の演出はなかなか斬新で、参加者の目を引きそうだ。スライドを行ったり来たりするときに重宝するズーム機能をぜひ使いこなしていただきたい。

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