新型コロナウイルス感染症拡大は、プレゼンテーションのあり方にも影響を及ぼしている。今回のプレゼン資料は、サントリースピリッツ(東京・港)が販売する国産ジン「翠(SUI)」のオンライン発表会で使われたものだ。資料の出来もさることながら、オンライン試飲を取り入れる上での工夫も面白い。

翠(SUI)はウイスキーハイボール、レモンサワーに次ぐ第3のソーダ割りとしてのポジションを狙う製品。「それはまだ、流行(はや)っていない。」というキャッチコピーをCMで目にしたことのある人も多いだろう
翠(SUI)はウイスキーハイボール、レモンサワーに次ぐ第3のソーダ割りとしてのポジションを狙う製品。「それはまだ、流行(はや)っていない。」というキャッチコピーをCMで目にしたことのある人も多いだろう

 ラム、ウオッカ、テキーラと並ぶ世界4大蒸留酒の1つであるジンは、大麦、ライ麦、ジャガイモなどを原料として造られるアルコール度数の高い酒だ。オランダや英国をルーツとする酒ということで輸入品のイメージが強いジンだが、サントリーホールディングス傘下のサントリースピリッツが2020年3月10日に発売した「翠(SUI)」は、いわゆる“居酒屋メニュー”と一緒に楽しむことを訴求したジャパニーズジンとなっている。

700ミリリットルで1380円(税別)。国産ジンは4000円以上の商品が多い中、値ごろ感のある価格とした
700ミリリットルで1380円(税別)。国産ジンは4000円以上の商品が多い中、値ごろ感のある価格とした

 今回の翠のような大型の新製品の場合、「流通業者や酒の販売店などに担当者が出向いて商品説明をするのが常だった。しかし(コロナ禍で)それができなくなり、説明会をオンラインで開催することになった」と話すのは、サントリースピリッツ RTD・LS事業部 事業開発部の佐藤純氏。

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