ロイヤルホールディングス(HD)が2019年末から展開している冷凍食品ブランド「ロイヤルデリ」。発売から約10カ月後のリブランディング発表会で使われたプレゼンテーション資料はコロナ禍への対応ではなく、あくまでも新たな挑戦であることを強調し、報道陣の共感を引き出すことに成功した。
あくまで新たなビジネスへの挑戦
ビーフシチューやハンバーグ、オニオンスープといった定番の洋食や、世界各国の代表的な料理を取りそろえた家庭用冷凍食品ブランドが「ロイヤルデリ」だ。これは、ロイヤルHDの自社セントラルキッチンで作った料理を急速冷凍して提供するサービスで、解凍するだけでレストランクオリティーの食事ができるのが魅力となっている。
GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリング・テーブル・パントリー)二子玉川(東京・世田谷)でロイヤルデリを発売したのは2019年12月末。20年10月に開催された今回のプレゼンテーションは、ロイヤルデリのリブランディングに関するメディア向け先行体験会のものだ。
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」でも順次、ロイヤルデリの取り扱いを始めている。ファミレスが冷食を販売すると聞くと、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う消費動向の変化に対応するためと思う人もいるかもしれないが、ロイヤルHDが冷食の開発に着手したのは1962年だ。
同社事業開発部 新規事業開発室 ロイヤルデリ担当部長の庵原リサ氏は「コロナ渦における補完が主軸ではなく、あくまで新しいビジネスへの挑戦であること」を伝えるようにしたと話す。
「プレゼンは構成が命」と言う庵原氏は、伝えるべきことを明確にするため、プレゼンのポイントを整理した以下のようなメモを作成した(一部抜粋)。
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