新型コロナウイルス感染症の流行で働き方が大きく変わり、プレゼンテーションもオンラインで実施する機会が増えた。日清食品が2020年9月に発売した袋麺「日清これ絶対うまいやつ!」のプレゼンもオンライン開催だった。そのプレゼン資料にはオンラインならではの工夫が見て取れる。

2020年9月に発売となった「日清これ絶対うまいやつ!」は発売3カ月で計画比280%の販売数を達成した
2020年9月に発売となった「日清これ絶対うまいやつ!」は発売3カ月で計画比280%の販売数を達成した

 「うちのラーメン ご家庭の味 物足りない自分がいる ほんとは濃いのが食べてぇよ」。人気音楽グループ、湘南乃風の「純恋歌」の替え唄「麺恋歌」が流れるテレビCMを見たことのある人も多いはずだ。このCMでは20~30代とみられる男性たちが「家で食べるラーメンでは物足りない、道路沿いのチェーン店で出されるような濃厚なラーメンが食べたい」という気持ちを歌い上げる。

 日清食品の「これ絶対うまいやつ!」は、そんな味の濃いラーメンに飢えた男性をターゲットにした商品だ。

 今回のプレゼン資料は、大手小売店や問屋などのバイヤー(仕入れ担当者)に向けたオンラインプレゼンで使用されたもの。従来は営業担当がバイヤーを訪問して新製品をプレゼンしてきたのだが、コロナ禍で対面の営業が難しくなり、同社としては初めてのバイヤー向けオンライン発表会を2020年7月に実施した。このプレゼンには130社以上、300人を超えるバイヤーなど関係者が参加したという。

4コマ漫画を意識

 資料からは、とにかくシンプルで、訴えたいキーワードをしっかりと伝える工夫が見て取れる。「普段はたくさん情報を書くほうだが、オンラインのプレゼンでは分かりやすさが鍵になると考えて、1ページ当たりの内容をかなりそぎ落とした」と、資料を作成した日清食品マーケティング部 第6グループの中村圭佑マネージャーは言う。