いずれにせよ、限られた時間でスライドを作る癖を付けないといけない。数日間かけて素晴らしいスライドを作り、その結果1本の商談がうまくいったとしても、ノルマの達成は難しいだろう。場合にもよるが、スライドの出来としてはホドホドであったとしても、商談の件数を多くこなすことで、結果として売り上げにつながってくることは多いはずだ。

第一歩は自分の強みを見極める

 まずは、その効果を十分に発揮するための準備を進めよう。効率化を探っていくうえでは、自分の強みを知ることが大切だ。次のチェック項目の中から、何が該当するかを確認してみてほしい。

チェックシートで自分の強みを把握してみよう。自分の特性を生かしたスライドを 作ることが成果につながる近道となる
チェックシートで自分の強みを把握してみよう。自分の特性を生かしたスライドを 作ることが成果につながる近道となる

 どれも「ちょっと得意」程度でかまわない。「うまいとは思えないけど好きだ」でもOK。要するに、自分が何を表現したいかを再認識してみてほしい。これが、短い時間で少しでも良いスライドを作るために、とても重要な要素となるのだ。

 例えば、展示会などイベントの講演でプレゼンを見て、「分かりやすい!」と感心し、それを参考に次のスライドを作るとしよう。そのスライドにイラストがたくさん入っていたなら、同じことをしたくなる。ところが、自分は全く絵心がなく、苦手だったとなれば、ひたすらWebページを検索してイラストを探して、流用し始める。

 これがダメプレゼンの典型例だ。長い時間をかけたのに各ページにイメージがバラバラなイラストが入り、統一感のないひどいスライドが出来上がる。プロのイラストレーターに外注したスライドは素晴らしいが、そんな予算をかけられるケースは、まれなのだ。

 自分の強みが写真撮影なら、普段からスライドに使えそうな写真を撮りためておくことで、いざというときに素材が一気にそろう。話すのが好きなら、スライドの要素を徹底的に省略して、話術で勝負する――このように、あなたの特性を生かしたプレゼンをするのが、実は最も近道で、成果につながりやすいのだ。

 このチェック項目にないものでもかまわない。「自社製品に精通している」「トレンドを追いかけている」「技術に詳しい」など、自分の強みをまず把握して、それを軸にスライドを作ることを心がけていこう。

(写真/shutterstock)