「PowerPoint」はプレゼンテーション用のスライドを作成するソフトの定番だ。しかし、それだけに利用者も多く、似たようなスライドを目にする機会も多い。そこで注目したいのが「デザインアイデア」という機能。この機能を利用すれば、簡単に“ほぼオリジナル”のスライドを作成できる。
2.「レイアウト」で全体のイメージを把握しておく
3.SmartArtもデザインアイデアで簡単アレンジ
マイクロソフトのクラウド型オフィスソフト「Office 365」は頻繁にアップデートされている。「PowerPoint(パワーポイント)」も例外ではない。以前のようにバージョンアップのたびにパッケージを買い直して新機能を手に入れる必要がなくなった代わりに、追加された新機能を見逃しているかもしれない。
PowerPointの「デザインアイデア」は2016年に追加された機能だが、この機能があることに気付いていない人、活用できていない人も多いようだ。しかし、この機能を使いこなせば、オリジナルデザインのスライドを作成できる。
提案されたデザインから最適なものを選ぶだけ
デザインアイデアの使い方は簡単だ。ここではプレゼンテーションファイルを新規に作成して、デザインを決めていく過程を追ってみよう。
新しいプレゼンファイルを作成すると、タイトルページ(1枚目のスライド)が出てくる。ここでタイトルの文字を入力し、メニューから「デザイン」を開く。PowerPointには「テーマ」という機能もある。これはスライド全体の配色やデザインを統一する機能で、長くPowerPointを使ってきたユーザーにはおなじみだろう。テーマで全体の方向性を決めて、デザインアイデアでさらに細かい変化をつけていく感覚だ。
まずは「テーマ」から好みの色を選ぼう。すると画面の右側にデザインアイデアの候補がいくつか表示される。そのデザインアイデアの中から1つを選択すると、スライドのデザインが変化する。
デザインの選択時に重要なのが、スライド全体のデザインをイメージしておくこと。2枚目以降のスライドを追加したときに設定される色が、1枚目のスライドと異なることがあるからだ。僕の場合、ベースカラーを水色にするつもりで1枚目のデザインアイデアを選択したのに、2枚目以降に追加したスライドのベースカラーが白に設定されてしまったことがあった。もちろん、後から1枚ずつデザインを指定し直せば対処できるが、枚数が多くなるほど手間が増える。
そうしたミスマッチを防ぐために、2枚目以降のスライドがどのような見た目になるかを事前に確認しておこう。タイトルページのデザインを選択したら、「ホーム」タブで「レイアウト」をクリックして定型のレイアウトを表示する。この操作でスライド全体のデザインや配色を把握できるのだ。効率的にスライドを作るためのテクニックの1つとして覚えておこう。
またOffice 365を年間契約しているユーザーは、Officeの最新機能が利用可能な「Office Insider」のメンバー登録ができる。メンバー登録を済ませておくと、特にユーザーが写真を用意しなくてもイメージ写真を自動的に挿入してくれる機能も利用できるようになる。便利な機能だが、やはり一度デザインを選択すると後から変更するのが面倒になるので、「ホーム」-「レイアウト」で全体のイメージを確認するのを忘れずに。
このコンテンツ・機能は有料会員限定です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー