ぎっしりと情報を盛り込んでいるスライドをよく見かける。この連載で述べてきたように、プレゼンテーションは話を聞いてもらうもの。情報量が多すぎると聞き手の注意がスライドに向いてしまう。今回は、情報の多い資料を、プレゼン用にすっきりさせる手法を解説しよう。

経済産業省の「DX レポート」に掲載されている「2025年の崖」の図。政策を議論するため、さまざまな情報を1枚に集約した形となっている
経済産業省の「DX レポート」に掲載されている「2025年の崖」の図。政策を議論するため、さまざまな情報を1枚に集約した形となっている
今回のポイント
1.プレゼンのスライドはシンプルに
2.修正ポイントを書き出して1枚のスライドに
3.秒速プレゼンテーション用はさらに分解

 最近IT業界で話題になっているトピックに「2025年の崖」がある。経済産業省が2018年9月に発行した「DX(デジタルトランスフォーメーション)レポート~ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開~」は、「将来、DXが進まなかったときに日本がどうなるのか」という展望をまとめたものだ。僕も何度か読み、参考にさせてもらっている。

 これは論文に近いリポートで、ぎっしりと内容が詰まっている。27ページ目に登場する「2025年の崖」のスライド(上図)は、それまで述べてきたことをまとめているだけに内容が濃い。そこに書かれた内容を秒速でめくっていくスタイルでプレゼンするなら、30~50枚のスライドになりそうだ(関連リンク:聴き手が目を離せなくなる 秒速プレゼンテーション)。

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