
「刺さる」プレゼンの極意
「あなたのプレゼンテーションは間違っている」。マーケターのみならず、あらゆるビジネスパーソンにとってプレゼンの技術は不可欠。業務効率化が進む昨今、資料作成の作業に割ける時間も減っている。いかに効率的に「刺さる」資料を作るか。プレゼンの書籍を多数執筆した戸田覚氏がレクチャーする。
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第57回2021.03.29サントリー「翠(SUI)」の資料 オンライン試飲は効果てきめん新型コロナウイルス感染症拡大は、プレゼンテーションのあり方にも影響を及ぼしている。今回のプレゼン資料は、サントリースピリッツ(東京・港)が販売する国産ジン「翠(SUI)」のオンライン発表会で使われたものだ。資料の出来もさることながら、オンライン試飲を取り入れる上での工夫も面白い。
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第56回2021.03.15冷食「ロイヤルデリ」のプレゼンに見る 聞き手が共感する構成力ロイヤルホールディングス(HD)が2019年末から展開している冷凍食品ブランド「ロイヤルデリ」。発売から約10カ月後のリブランディング発表会で使われたプレゼンテーション資料はコロナ禍への対応ではなく、あくまでも新たな挑戦であることを強調し、報道陣の共感を引き出すことに成功した。
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第55回2021.03.01日清「これ絶対うまいやつ!」 オンラインプレゼンの良い手本新型コロナウイルス感染症の流行で働き方が大きく変わり、プレゼンテーションもオンラインで実施する機会が増えた。日清食品が2020年9月に発売した袋麺「日清これ絶対うまいやつ!」のプレゼンもオンライン開催だった。そのプレゼン資料にはオンラインならではの工夫が見て取れる。
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第54回2021.02.15パワポかキーノートか デザイン性重視なら乗り換えも?プレゼンテーションのスライドを作るときはPowerPoint(パワーポイント)を使うのが定番だが、最近はWindows機ではなく、Macを使っているビジネスパーソンも増えてきた。Macに標準で用意されているプレゼンアプリといえばKeynote(キーノート)である。
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第53回2021.02.01テレワーク時代のプレゼンツール「mmhmm」を試してみた今回は、新しいプレゼンテーションツール「mmhmm(ンーフー)」を紹介する。ビデオ会議アプリと銘打たれているが、mmhmmが用途として想定しているのはオンラインプレゼンだ。スライドを作るための機能はなく、ビデオ会議のスライドショーに話者を登場させる機能がメーンとなっている。
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第52回2021.01.18花王「あとラクミスト」のプレゼン資料 あえて汚れた写真で訴求花王の「キュキュット あとラクミスト」は共働き世帯で広がる食器洗いを楽にしたいというニーズに応えてヒットにつなげた新商品だ。飽和した市場で「あと1本」の需要をどう喚起したのか。「後で洗う」というターゲットに絞り込んだのはなぜか。プレゼン資料を通して見ていこう。
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第51回2021.01.0596%が実感 数値で圧倒したエステー「消臭力」のプレゼン資料時代の変化に伴う新たな需要を察知し、そこに合わせた商品を投入する。言うのは簡単だが、実際にヒット商品を生み出すのは難しい。エステーの「消臭力 DEOX トイレ用」の資料を読み解くと、消費者の声に耳を傾け、データで方向性を定めるという「ヒット商品の作り方」も見えてきた。
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第50回2020.12.21プレゼンの構成を練り上げるならパワポよりワードプレゼンテーション用資料を作成するときは、全体の構成を考えることが大切だ。その構成を練るのに便利なのは、実はプレゼンソフトの「PowerPoint(パワーポイント)」ではなく、文書作成用の「Word(ワード)」。今回はワードの箇条書きをスライドに落とし込む方法を紹介する。
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第49回2020.12.07東京ポートシティ竹芝の動画プレゼン ニューノーマルの先進手法プレゼンテーションでは「PowerPoint(パワーポイント)のスライドをめくる」のが当たり前だった。ところが昨今は、その常識を覆す手法が広がりつつある。話し手が動画に合わせて説明していく「ライブ動画プレゼン」だ。今回は、都市部の再開発で誕生した複合施設の事例を紹介する。
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第48回2020.11.24本当にその名前? 社内の批判をはね返した「悪魔めし」の企画書今売れている商品だけ作っていれば良い――。そんな現状維持のマインドを打開し、一歩を踏み出さなければ新たなヒット商品は生まれない。今回は、伝統的な商品を扱ってきた食品メーカーが、新機軸を切り開いたプレゼンテーション資料を紹介しよう。
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第47回2020.11.09川崎駅前の水族館「カワスイ」 コンペに勝ったスライドの完成度2020年7月、JR川崎駅から徒歩1分の場所にある商業施設「川崎ルフロン」に「カワスイ 川崎水族館」がオープンした。既存の商業施設に水族館が開業するのは日本では初めてのことだ。今回は、川崎ルフロンの大規模改装に際して水族館を提案したプレゼンテーション資料を取り上げる。
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第46回2020.10.26「抱っこされる」ために会議100回超 癒しロボLOVOTの開発資料新たな製品やサービスを生み出すときには、多くの人々とプレゼンテーションや議論を通して形にしていく。今回はデザイナーの視点から製品開発を捉えたスライドを紹介する。「癒やしを与えるロボット」という、かつてない製品の開発に挑戦するデザイナーの情熱や意気込みが伝わってくる資料だ。
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第45回2020.10.12ダイエット食品宅配ゴーフード 投資家を説得したシンプルな資料スタートアップが起業する際は投資家の出資を募ることがある。プレゼンテーションで彼らを説得できるかで、第一歩を踏み出せるかが決まる。今回は、あるスタートアップが資金調達の際に作った緊張感あふれるプレゼン資料を紹介しよう。社内事業を立ち上げる際の参考にもなるはずだ。
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第44回2020.09.28フィリップス電動歯ブラシの「美しい」商談資料 解説動画も効果この連載では「プレゼンテーションの本質は言葉で伝えることであり、スライドに過剰な装飾はしないほうがいい」と伝えてきた。「デザインにこだわるな」という意味ではない。シンプルでありながらデザイン性の高いスライドも存在する。その代表例がフィリップス・ジャパン(東京・港)のプレゼン資料だ。
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第43回2020.09.14爆売れサバチップス「サバチ」のプレゼン資料 効いた展示会の声青魚のサバを原材料に発売から1カ月で35万袋を売り上げたヒット商品が、味源(香川県まんのう町)のスナック菓子「SABACHi(サバチ)」だ。このプレゼン資料の見どころは、展示会で集めた声を取り入れたことで訴求力を向上させた点といえる。
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第42回2020.08.31一方通行のZoomプレゼンは活気に乏しい 特効薬はホワイトボード新型コロナウイルス感染症拡大の影響でテレワークが一気に広まり、オンラインでプレゼンテーションをする機会も増えている。オンライン会議では画面上で資料を共有できるが、より説得力を高めるために積極的に使いたいツールがWhiteboardアプリだ。
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第41回2020.08.17湖池屋プライドポテトの社内資料 大ヒットのカギは「絞り込み」発売当初はよく売れていた商品でも、日がたつにつれて売り上げが落ちてくることがある。そんなときは商品構成や販売方法を変えるなど、多くの企業がてこ入れを図る。今回は、3年ぶりのリニューアルで人気商品の座に返り咲いた「湖池屋プライドポテト」にまつわるスライドを紹介しよう。
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第40回2020.08.03大人のファンタを大ヒットさせた日本コカ・コーラのプレゼン資料年間に1000を超える新製品が登場する清涼飲料水の市場は、各社がしのぎを削る激戦区だ。そんな過酷な市場で、発売から3カ月で1900万本とヒット商品になった「ファンタ プレミアグレープ」のプレゼン資料を紹介しよう。特に図解や写真の使い方にはうならされた。
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第39回2020.07.20キングジムが新機軸 シニア向けブランド「arema」のマル秘資料ラベルライター「テプラ」などの電子文具で知られるキングジムは、オフィス用品のメーカーだ。同社が2020年4月に立ち上げたシニア向け新ブランド「arema(アレマ)」は、キングジムとしては初めてブランド主導の商品開発プロジェクトだという。企画会議で使われたプレゼン資料を取り上げる。
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第38回2020.07.06第三のビール「ゴールドスター」 サッポロの本気度を伝えた資料サッポロビールと言えば金色の星を想起する人も多いだろう。ビール売り場でも一目で分かる意匠だ。今回紹介する第三のビールは、その名も「GOLD STAR(ゴールドスター)」。同社のシンボルを掲げることで本気度を示す一方、新定番として確実なヒットが求められた製品の商談用資料を見ていこう。
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第37回2020.06.25テレワークに必須のスキル オンラインプレゼン3つのポイント本連載をベースに、大幅加筆・再編集した書籍「“秒速”プレゼン術」(日経BP)が2020年6月22日に発売となった。成果を引き出す効率化の技法「“秒速”プレゼン」をはじめ、多彩な新世代のプレゼン戦略を収録している。その中から、withコロナ時代に求められるオンラインプレゼン術を紹介しよう。
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第36回2020.06.23プレゼン作成に時間はかけるな! 基準は「スライド1枚に10分」本連載をベースに、大幅加筆・再編集した書籍「“秒速”プレゼン術」(日経BP)が2020年6月22日に発売となる。成果を引き出す効率化の技法「“秒速”プレゼン」をはじめ、多彩な新世代のプレゼン戦略を収録している。その中から、最も基本となるスライドの作成時間にまつわる新常識を紹介しよう。
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第35回2020.06.22ゴキブリムエンダーのプレゼン資料 狙いは「くん煙剤の離脱者」昔から使われている日用品でも、画期的な機能を加えたり使い勝手を改善したりすることで、市場を劇的に活性化する商品に生まれ変わることがある。大日本除虫菊(金鳥、大阪市)の「ゴキブリムエンダー」もその1つ。この商品の付加価値とターゲット層をデータで伝えたプレゼン資料を紹介する。
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第34回2020.06.08聞き手が無意識に目で追ってしまう 手書きプレゼンのすすめ今回は、プレゼンテーションに手書きを持ち込もうという提案だ。僕はプレゼンの記事や書籍の中で、10年近く前から手書きを奨励してきた。PowerPoint(パワーポイント)にもずいぶん前から手書き機能が搭載されている。ここへきて少しずつ使われるようになってきた。
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第33回2020.05.25Excelグラフは初期設定で使うな データをスッキリ見やすく事実に基づくデータは、どんなに言葉を積み重ねてもかなわないほどの説得力を持つことがある。そのデータを視覚的に伝えるのがグラフの役割だ。今回は、PowerPoint(パワーポイント)のスライドに貼り付けることを前提に、見やすいグラフをExcel(エクセル)で作るための勘所を紹介する。
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第32回2020.05.11ダイキン小型エアコン クラファンを成功させた進化する内部資料プレゼン資料が使われるのは、新製品や新サービスを発表する「晴れ舞台」だけではない。社内で地道な議論を深めるためのツールでもあるのだ。今回は、あまり表に出てくることのない内部資料を紹介する。ダイキン工業が進めるアイデア商品創出プロジェクトのスライドだ。
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第31回2020.04.28日清の完全栄養食、商品化を切り開いた資料 1枚で社長を説得ヒット商品の陰には、その魅力を社内外の人に伝えたプレゼンテーション資料がある。ビタミン、ミネラルなど、1日に必要な栄養素が含まれる日清食品「All-inシリーズ」のプレゼン資料もその1つ。今回は、限られた時間で社長を説得し、商品化にこぎつけたプレゼン資料を紹介する。
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第30回2020.04.13120万本売れたスティックのり ブランド化に成功した説明資料コクヨの接着・粘着用品の新ブランド「GLOO(グルー)」の製品群は、2019年1月の発売から2カ月で当初販売目標の150%を売り上げた。新ブランド立ち上げのプレゼンテーションで使われた説明資料では、製品デザインのシンプルさと機能性という、2つの要素を伝えるのに苦心したという。
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第29回2020.03.30釣り具の技術で作った傘が大ヒット 企画書はワークシート1枚この連載はプレゼンテーションのノウハウに主軸を置いているが、社内で事業アイデアを説明するための企画書もビジネスで避けては通れない。今回は趣向を変え、品薄が続く超軽量傘の企画書を紹介しよう。驚いたことに、企画書もExcelのワークシート1枚という超軽量だった。
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第28回2020.03.16パワポの「デザインアイデア」を活用して斬新なスライドを作る「PowerPoint」はプレゼンテーション用のスライドを作成するソフトの定番だ。しかし、それだけに利用者も多く、似たようなスライドを目にする機会も多い。そこで注目したいのが「デザインアイデア」という機能。この機能を利用すれば、簡単に“ほぼオリジナル”のスライドを作成できる。
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第27回2020.03.02「プロジェクターだけ」はもう古い プレゼン資料をライブ配信部屋が広いのにプロジェクターの表示面積がやけに小さいなど、会場の都合によってスライドが見づらいことがある。そんなときに、聞き手の手持ちのスマホ上にスライドをライブ配信するという手がある。米アップルのプレゼンテーションソフト「Keynote」を使い、ライブ配信をする手順を紹介しよう。
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第26回2020.02.17応募400本の社内コンペを勝ち抜いたスタディサプリのプレゼン学生向けのデジタル講座はインターネットの黎明(れいめい)期からあるが、「値段が高く、内容が不十分」と思われていたためか、なかなか普及しなかった。ところが最近は大成功を収めているサービスも出始めている。その代表例がリクルートマーケティングパートナーズが提供する「スタディサプリ」だ。
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第25回2020.02.03既存の資料をプレゼン用に再作成 情報スッキリ化のテクニックぎっしりと情報を盛り込んでいるスライドをよく見かける。この連載で述べてきたように、プレゼンテーションは話を聞いてもらうもの。情報量が多すぎると聞き手の注意がスライドに向いてしまう。今回は、情報の多い資料を、プレゼン用にすっきりさせる手法を解説しよう。
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第24回2020.01.20キリンの午後ティー、累計5500万本を支える営業資料の「売る力」キリンビバレッジ「午後の紅茶 ザ・マイスターズ ミルクティー」は、半年余りで累計5500万本を突破したヒット商品だ。第5の主力と位置づける新シリーズを、同社はどう売ったのか。本記事では営業資料の一部を公開する。説得力のあるデータを積み上げるプレゼン資料の“お手本”とも言える出来栄えだ。
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第23回2020.01.06ポケトルの手書き企画書を大公開 「少しだけ飲む」にニーズ直感DESIGN WORKS ANCIENT(京都府向日市)の「ポケトル」は、ステンレスのボトルを既存のものと比べて小型化した商品だ。120ミリリットルという容量で、持ち運びやすさが人気となり、累計100万本に達するヒット商品になった。開発に至る経緯を、手書きの企画書とともに見ていく。
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第22回2019.12.23「こすらず洗う」ライオンの浴室洗剤 ヒットを支えた配布用資料2018年9月に発売されたライオンの「ルックプラス バスタブクレンジング」は、半年で累計1300万個、年間で2200万個という大ヒットを記録した浴室用洗剤だ。ヒットの裏には、必ずその道を切り開いたプレゼンテーションがある。今回は記者会見で実際に使用された配布資料を紹介する。
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第21回2019.12.09素早く仕上がって時間もぴったり「秒速プレゼン」の神髄(後編)戸田氏が提案する新しいスタイルのプレゼンテーション「秒速プレゼンテーション」。前編では、そのポイントと効果について紹介した。後編では秒速プレゼンテーションの3つのメリットをまとめた。
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第20回2019.11.25聴き手が目を離せなくなる 秒速プレゼンテーション(前編)戸田氏が提案する新しいスタイルのプレゼンテーションを2回に分けてお届けする。「秒速プレゼンテーション」と名付けられた、情報量が少なめのスライドを次々とめくっていく手法には、プレゼンの発表者が知っておくべき意外な効果があった。
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第19回2019.11.11iPhoneでスライドを作成すれば空き時間を有効に使える移動中や自宅で暇を持て余しているときに、プレゼンテーション用のスライドを作成するのはいかがだろうか。とはいえ、わざわざパソコンを取り出すのは面倒くさい。ということで今回は、iPhoneでスライドを作成する方法を紹介しよう。コンセプトは「空き時間に手軽に作る」だ。
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第18回2019.10.21絵心不要! 10分でプレゼン用イラストを描き上げるワザプレゼンテーションのスライドにイラストが必要になるケースは多い。しかし、フリー素材のイラストに適したものが見つからず、イラストレーターに発注する時間も予算もないときは、自分で描くことになる。そんなときのためにイラストの描き方をプロに伝授してもらった。