東京・江東区亀戸にある街の弁当店「キッチンDIVE(ダイブ)」が、商品の見直しやSNSの活用で年商1億5000万円に向けて快進撃中だ。200円の激安弁当や1キログラムの激盛り弁当、人気ゲームとのコラボやツイッター配信、店内からのYouTube生中継などさまざまな手段を用い、過大な投資をせずに固定客を増やした。

東京・江東区亀戸にある弁当店「キッチン DIVE(ダイブ)」は、「200円弁当」や「1キロ弁当」で話題を呼び、SNSで集客につなげるなど好循環を生んだ
東京・江東区亀戸にある弁当店「キッチン DIVE(ダイブ)」は、「200円弁当」や「1キロ弁当」で話題を呼び、SNSで集客につなげるなど好循環を生んだ

 下町の雰囲気を色濃く残した東京・江東区。JR亀戸駅から徒歩5分の京葉道路に面した場所に、年商1億円以上を稼ぐテークアウト専門の店舗がある。弁当を店内で調理して販売する「キッチン DIVE(ダイブ)」だ。店舗の規模にもよるが年商で数千万円も売り上げがあれば大成功といわれる中、「2020年度は年商1億5000万円を見込んでいる」と、同店を経営する伊藤慶社長は好調ぶりを語る。

 キッチンダイブの店内は数人が入れば狭いと感じるほどで、決して大規模ではない。それが夕食前の午後3時ぐらいにもかかわらず、お客が絶えない。店頭で取材中、次から次へと店内に入っていく姿を目にした。1日の来店者数は約500人。24時間営業なので他店と比較しにくいが、キッチンダイブの人気は高いようだ。弁当は販売個数や気温、時間帯などを考慮して作り、賞味期限の12時間を目安に廃棄。在庫管理のITツールなどはないが、効率よく運営している。

 テークアウト店の多くはコロナ禍でも開業できたので業績を落とす例は少ないといわれるが、キッチンダイブも外部環境に影響されず順調に客足を伸ばしている。その理由は、大きく2つの工夫を実施してきたからだ。いずれも過大な投資をせずに対応できたという。

客単価を1000円に上げた激盛り弁当

 キッチンダイブが現在の場所に店舗を構えた10年前は、京葉道路を挟んだ向かい側に亀戸のランドマーク的な存在である大型ショッピングセンターが建っていた。毎週のようにイベントが開催され、その流れでキッチンダイブにも多くのお客があったという。だが、大型ショッピングセンターが16年3月に終了すると、約1年間は経営が苦しかった。そこで伊藤社長は考えた。

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