今回は、ユニークな1万円のメモパッド「OMOSHIROI BLOCK」を手掛けるデザイン会社、トライアード(大阪市)の後編。消費者向けの販路開拓を狙い、まず大阪商工会議所主催の商談会に参加した。そこで東急ハンズ梅田店のバイヤーと出会い、流れが大きく変わった。

19年にも発売予定の「OMOSHIROI BLOCK」の「たこ焼き」バージョン
19年にも発売予定の「OMOSHIROI BLOCK」の「たこ焼き」バージョン

 企業向けにトータルデザインを手掛け、消費者向けに販売ルートを持たないトライアード。「OMOSHIROI BLOCK」を売り出すに当たり、最初に行ったことは大阪商工会議所が主催する流通企業との商談会への参加だった。「各社のバイヤーに直接、OMOSHIROI BLOCKを見てもらい、商品のコンセプトと面白さが伝わればきっと関心を持ってもらえる」と、商品企画に携わったトライアード企画営業部の妹尾恵理子マネジャーには自信があった。

 商談会でのバイヤーの反応はいずれも良かった。だが、上司への確認が必要になるなど、その場で即断してくれるところはなかった。唯一、「やってみましょう」と言ってくれた相手が大阪市にある東急ハンズ梅田店だったという。

 17年12月30日に東急ハンズ梅田店でOMOSHIROI BLOCKの販売を開始すると、18年1月初旬に予期せぬ事態が起こった。突然、トライアードのウェブサーバーやメールサーバーがダウンしたのだ。その原因は、OMOSHIROI BLOCKの画像がツイッターで拡散されたこと。「一般の人のたった1つのつぶやきが10万リツイートされた」(妹尾氏)。

 ツイッターで話題になると、テレビの報道番組や情報番組が取り上げた。OMOSHIROI BLOCKが認知されるようになると、「購入したい」という消費者だけではなく、「取り扱いたい」という企業もトライアードに連絡しようとサイトにアクセスが集中。サーバーがダウンしたため、注文の電話やファクスが鳴り続けたという。

 「見てもらえれば、驚いたり、楽しんだりしてくれると思っていたが、ここまで反響があるとは想定外。問い合わせは国内だけではなく、海外からもあった。うれしい誤算だったが、量産体制が整っていなかったので、待ってもらったりお断りをしたりするなど心苦しかった」(妹尾氏)。

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