ユニフォームが変わったことで、従業員の意識も変化

 実際の製造は外部の工場に委託した。「スーツ」の他に機能性に対する注文も伝えた。「会社のイメージアップ」という目的があったため、コストは考えなかったという。

 時間がかかったのは、ユニフォームに使用する生地の選定だった。水道工事のとき、従業員は大量に汗をかくため、ユニフォームを毎日洗う必要があった。そのため、丈夫で動きやすいことの他、乾きやすく、ノンアイロンで使用できる素材であることが前提だった。そこでスポーツウエアの素材を中心に、100種類以上の生地見本を取り寄せた。

 出来上がった試作品は、開発チームのメンバーである従業員が実際に着用。現場で使用した。すると「生地がゴワゴワしている」「手を上げるとつっぱってしまう」「ポケットの向きを変えたい」などの意見が出た。それらを改善に生かし、試作を3~4回繰り返した。

 試行錯誤を繰り返し、17年秋にワークウェアスーツの第1弾が完成。すぐ社内に導入したものの、当初は反対の声も多かったという。「これまでの作業着に慣れているので、スーツのような作業着を着るのが恥ずかしいという意見があった。しかし顧客や家族、友人などからのポジティブな反応を見るうちに、抵抗感も薄れたようだ」(中村氏)。

 ワークウェアスーツを導入したことで最も変化したのは、従業員の髪型だった。以前は、「どうせ作業着だから多少ボサボサでも構わない」「寝ぐせがあっても、帽子をかぶれば分からない」などと言っていたような従業員も、スーツに合うようなきれいな髪型で会社に来るようになったという。

 そんなとき、スーツのように見える作業着を着ているオアシスソリューションの従業員の姿を、取引先の企業が注目した。そこから本格的なアパレル事業へと展開することになる。

ワークウェアスーツのイメージ画像。写真はビジネスパーソンをターゲットにした新ライン「YZO」を着用したところ。18年11月に販売した。もはや作業着のイメージはない
ワークウェアスーツのイメージ画像。写真はビジネスパーソンをターゲットにした新ライン「YZO」を着用したところ。18年11月に販売した。もはや作業着のイメージはない

(写真提供/オアシスソリューション)