米民泊大手のエアビーアンドビーは2021年に投入もしくは予定している新機能を発表した。共同創業者兼CEO(最高経営責任者)のブライアン・チェスキー氏が同年5月24日、直接説明した。利用者のフレキシブルな予約をしたいという要望に応えるなど、同年に100以上の機能を投入する。新型コロナウイルスのワクチン接種が進行し、旅行需要が急回復することを見込んだ動きである。
「人々は旅行する場所や時間に対して柔軟性を持っている。しかし検索がとても難しくなる。私たちは今回この問題に答えを出した」
エアビーアンドビーのブライアン・チェスキー共同創業者兼CEOは、こう強調して例を挙げた。例えば、ワインカントリーに行きたいとして、カリフォルニア州シリコンバレーの北部にある「ソノマ」を行き先として、日付を入れて検索する。ここで適切なものが見つからない場合、他の日付を入れ直すことになる。しかし利用者によっては、「この夏であればいつでもいい」「カリフォルニア州であればどこでもいい」という場合も少なくない。そしてカリフォルニア州だと2万7000件の結果が出てきて途方に暮れてしまう。
完全に一致するものに集中しすぎた
こうした利用者のニーズを満たすため導入したのが、「柔軟な日付設定」「柔軟なマッチング」「柔軟な宿泊先検索」の3機能だ。「私たちは完全に一致するものだけを検索するようにフィルターをかけすぎた。固定検索の問題点だ」(チェスキーCEO)
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