米グーグルがWebブラウザー「Chrome」において、サードパーティークッキーに代わる技術を提案した。AI(人工知能)によって利用者の属性を分析し、大きなユーザーグループに分類する。その情報を広告主側のサイトから参照して反応を分析。利用者に合った広告を表示することで、少なくとも95%のコンバージョン率を実現できるとしている。

米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社エリアのオフィス(出所/Shutterstock.com)
米カリフォルニア州マウンテンビューのグーグル本社エリアのオフィス(出所/Shutterstock.com)

 「広告はWebをオープンに保つためには不可欠だが、プライバシーが変化に追いつかなければ、Webのエコシステムは危険にさらされる。今回、サードパーティークッキーを排除する取り組みの進捗を共有させていただいた」

 グーグルのプライバシーを担当するグループプロダクトマネジャーのチェトナ・ビンドラ氏は2021年1月25日、同社のブログでこう説明した。

 グーグルは2020年1月、Web利用者を識別して追跡できる「サードパーティークッキー」について、Chromeでの利用を2年以内に廃止すると発表。それに向けたプライバシーに配慮できる代替テクノロジーの開発を、広告配信に関連する企業などと進めてきた。

AIが数千人単位にグルーピング

 今回、グーグルはWebブラウザーでAI技術を活用することにした。協調機械学習(フェデレーテッド・ラーニング)と呼ぶAIの手法を活用する。グーグルは手法についてFLoC(フェデレーテッド・ラーニング・オブ・コホート)とも呼んでいる。利用者のWeb閲覧履歴を追跡するのではなく、Webブラウザーから送信される属性情報のIDを参照。購入などのコンバージョンに結びつく広告を出し分けることができるようになる。

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