マーケティングにおけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するうえで、2021年に起こる新たな変化で押さえておくべきものは何か。新型コロナウイルスの感染拡大への対応、そしてその先にあるニューノーマル(新常態)の時代にどう対応すべきか。様々な業界でディスラプション(破壊)が起きている米国の状況から、「5D」のキーワードで読み解く。

(出所/Shutterstock.com)
(出所/Shutterstock.com)

 2020年は新型コロナウイルスの感染拡大が進む中、マーケティングDXを推進してきたり、それを支援してきたりした米国企業の業績は好調だった。米国ではコロナ禍の以前からマーケティングのDXに取り組む企業が多く、トランスフォーメーションが加速している格好だ。

 こうした20年に米国で起こった変化から、日本においても21年にマーケティングDXで重要となるキーワードを厳選。「5つのD」として事例とあわせて紹介したい。

ミレニアル世代に的で初心者も獲得

ロビンフッドの株式取引画面(出所/ロビンフッドのiPhoneアプリ)
ロビンフッドの株式取引画面(出所/ロビンフッドのiPhoneアプリ)

 最初のDは「デジタルネーティブ」だ。米国ではコロナ禍でデジタルネーティブをターゲットにした製品やサービスが急成長している。

 米国において1981年から96年までに生まれた「ミレニアル世代」の影響力が増している。2000年以降に成人を迎えた世代であり、その多くが働き始めた時点でスマートフォンを手にしていたデジタルネーティブである。

 20年のミレニアル世代向けサービスを象徴したのが、株取引サービスのロビンフッドだ。米ロビンフッド・ファイナンシャルが提供し、手数料無料で少額でも購入できるのが特徴だ。ユーザーインターフェースに工夫を凝らしており、ソーシャルメディアを利用するような感覚で株式を簡単に取引できる。1株未満での購入も可能で、少額で投資できる。

 米国において20年3月からロックダウンなどで外出ができなくなり、家で過ごす時間が急増。ミレニアル世代がロビンフッドを使って株式を取引するようになった。コロナ禍でも新規公開株が急騰するケースが相次いだが、こうしたロビンフッドを利用する層が影響を与えているとされる。

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