米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズはオンラインイベントで、ビデオ会議サービス「Zoom」の機能を拡張したり、オンラインイベントを販売したりできる新サービスを発表した。Zoomを活用してビジネスを行う、中小から大企業まで幅広いパートナーを支援。外部の力を活用して、Zoom経済圏のエコシステム拡大に取り組む考えだ。
2020年10月14~15日にオンラインで開催したズーム・ビデオ・コミュニケーションズにとって最大の年次イベント「Zoomtopia 2020」で発表した。最も注目されたのが、ビデオ会議サービスの「Zoom」上で利用したり、連携したりできるアプリ利用環境「Zapps」である。Zoom上での協働作業を支援したり、外部の協働作業ツールからZoomを利用したりできるようにするものだ。米アップルのアプリストア「アップストア」のように、サードパーティーのアプリを容易に入手できるようになる。ニューノーマル(新常態)での企業のワークスタイルを支援するためのエコシステムを構築する狙いがある。
Zappsには既に37社が賛同し、ズームのサイトでアプリのイメージをビデオで公開するなどしている。領域は、クラウドストレージ、協働作業、書き起こし、オンライン教育、フィットネス、オンラインゲーム、背景やアバター、ホワイトボード、質問作成、カスタマーサポートなど多岐にわたる。
例えば、米ドロップボックスや米ボックスなどのクラウドストレージは、録画した内容をストレージ経由で共有するのが容易になる。米アサナなどの協働作業ツールはZoomでのチームミーティングを設定し、ミーティング後には内容や次のアクションなどをメンバー間で共有する機能を提供する。また米コーセラのオンライン学習用アプリは、講師が受講者にメッセージを送ったり、課題を送ったりする作業を支援する。
アバターやキーパーソンを見つけるアプリ
機能面で特徴的なアプリは次の通りである。
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