米ウォルマートが2020年9月15日、配送料無料で当日に配送するサブスクリプションサービス「Walmart+」を開始した。アプリで簡単に登録でき、生鮮品も含めて時間通りに配達された。一方でWalmart+の店内特典である、スマホアプリによる決済機能は発展途上だった。

Walmart+の注文画面(撮影/シリコンバレー支局)
Walmart+の注文画面(撮影/シリコンバレー支局)

 筆者はWalmart+の開始当日にサービスを契約し、早速注文をしてみた。スマートフォンからであれば、「Walmartアプリ」を開いてまずは希望する配達の時間帯を指定する。

 2020年9月15日は午前10時30分の時点で当日の午後4時以降8時まで1時間単位で配達の時間帯を指定できた。そこで午後4時~5時を指定した。1週間後の同時刻に試してみたところ、午後3時~4時の時間帯も利用できるようになっていた。同日の午後に確認すると、当日配送は埋まっており、翌日の午前8時以降の枠が提示された。

 担当者の店内でのピックアップの作業と配達が必要なため、おおむね4~5時間の余裕を見ているようだ。2~3時間をピックアップ、2時間程度を配達に取っているのだろう。なお、顧客の注文完了から15分ほどは内容を変更できる。

 米アマゾン・ドット・コムの送料無料のサブスクサービス「Amazon Prime」のように1個など、少量でも無料で届けてくれるわけではない。合計で35ドル(約3700円)以上購入する必要がある。これは、Walmart+に対抗するアマゾンの生鮮宅配サービス「Amazon Fresh」と同様だ。

Walmart+のカテゴリー画面(撮影/シリコンバレー支局)
Walmart+のカテゴリー画面(撮影/シリコンバレー支局)

 注文画面には、「Egg&Daily(卵&デーリー)」「Beverages(飲料)」「Snacks&Candy(スナック&キャンディー)」「Household&Essentials(家庭&必需品)」といった通常のカテゴリーのほか、「Halloween(ハロウィーン)」や「Oktoberfest(オクトーバーフェスト)」のような季節イベントのカテゴリーも用意されている。Walmart+は指定した店舗で扱っている商品を選べるので、掃除機や調理器具、おもちゃといったものも注文可能だ。もちろんすべての商品でなく絞り込んである。

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