新型コロナウイルスの感染が広がり、顧客が来店できなくなった外食業界は大きな影響を受けている。こうしたなかメキシカンファストフードの米チポトレ・メキシカン・グリル(Chipotle Mexican Grill)は、新たなマーケティング施策を打ち出した。テークアウトを強化するのはもちろんだが、ビデオ会議のZoomを利用したソーシャルマーケティングを展開。コロナ後にも備えている。
チポトレはタコスやブリトーなどを販売するメキシカンファストフード店だ。筆者の住んでいるシリコンバレーでは、街道沿いにマクドナルドよりも多く目にする。タコス3個で8ドルぐらいで購入でき、こちらではリーズナブルな部類に入る。
チポトレのオンライン注文は年間10億ドル(約1080億円)にも達しており、それに対応するためシステムなどへの投資をしてきている。今回、そのインフラをフルに活用し、攻勢を強めている。
具体的には、オンライン注文でも店舗のようにメキシカンのトッピングを細かく指定できる。そして従来顧客のつなぎとめだけでなく、新顧客獲得のためデリバリーにかかる手数料を無料にしている。また3月10日には広告戦略を転換。これまではスポーツイベントに重点的に出稿してきたが、在宅の顧客に訴求するためソーシャルメディア中心に切り替えた。
Zoomで最大3000人
業界で注目されているのが、ビデオ会議のZoomを利用したマーケティングだ。在宅勤務の法人利用と思われていたツールをソーシャルマーケティングに活用したのだ。
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