米アマゾン・ドット・コムは米国時間の2020年2月25日、米ワシントン州シアトル市に、生鮮食料品を販売するレジなし店舗「Amazon Go Grocery」をオープンした。従来のAmazon Goに比べて、床面積が4~6倍程度広くなり、野菜や果物を陳列して販売しているのが特徴だ。値付けも従来とは異なる戦略を打ち出している。Amazon Goの同形態は初の出店となる。

米シアトルに出店したAmazon Go Groceryの1号店
米シアトルに出店したAmazon Go Groceryの1号店

 Amazon Go Groceryの1号店が出店したのはシアトル市のダウンタウンの中心部から1キロメートルほどの場所にあり、スターバックスの高級店舗ロースタリーも近くにある立地だ。オフィスと住宅が混合して立ち並ぶ地区である。

 シアトルのダウンタウンではターゲットなど生鮮食料品を販売するスーパーのレジ待ちが日常的となっている。夕方のピーク時は15分以上並ぶことも珍しくない。一方でAmazon Go Groceryは袋に詰めて、そのまま退店できるチェックアウトフリーである。時間を大幅に節約できる。

 店舗はマンション1階のスペースを利用して出店している。床面積は約930平方メートル(約1万平方フィート)で商品は5000アイテムをそろえているという。従来店舗は150~200平方メートル程度だったので4~6倍の規模となる。買い物カートを利用するため、通路も多少広いようだ。従来通り、アマゾンのアカウントと連携させたスマホアプリで入店する。

多数の店員で生鮮品を品出し

 最大の特徴は、野菜や果物などの生鮮食料品を販売することだ。大手スーパーの野菜売り場と同様に、ミストを吹きかけて鮮度を保つ工夫を導入している。棚に商品を補充する店員も、従来のAmazon Goに比べると多くの人員が配置されており、通路を忙しく行き来している。

 それぞれの野菜や果物は、1個や1束当たりで販売している。例えば、バナナは1本0.19ドル、リンゴが1個0.67ドル、ネギが1束2.29ドルといった具合である。

 また、精肉は牛肉を中心に品ぞろえが充実している。夕食を想定したステーキなどを用意している。シーフードはサーモンやホタテ、マグロやエビなど、一般的なアメリカ人のニーズを満たすには十分な品ぞろえだろう。

 ドーナツや通常の食パンなどのほか、地元のパン屋から仕入れたとみられるバゲットを専用の棚に陳列していた。バゲットは「Local artisan brand」として、紙袋に入れて陳列している。

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