スタートアップのハードウエアばかりを集めた「b8ta(ベータ)」が、シリコンバレーの中心地パロアルトに旗艦店をオープンさせた。従来の店舗を移転して新装開店し、多くの商品を体験したり、開発者とふれ合えるようにしたりした。パロアルトでは老舗の大型家電量販店が閉店するなど、リアル店舗の世代交代が起こっている。
「全米に23店舗あるb8taの旗艦店の一つとして、来てもらった顧客にこれまで以上に製品を体験してもらえるようになった」
b8taパロアルト店のジャスティン・ヤング ゼネラルマネージャーは新店舗のコンセプトについてこう説明する。
b8taは店舗を持たないハードウエアを中心としたスタートアップが実際に製品を展示して、販売できるスペースを提供。店内のカメラで顧客がどの製品に興味を持ったのかを把握している。スタートアップ側はインターネット経由で客の反応を把握したり、価格を変更したりできる。基本的に出展料として月額で課金し、販売数量に応じたコストはかからない。在庫もb8ta側で管理する。製品さえあれば容易に販売を始められることから「リテール・アズ・ア・サービス」を掲げている。
今回、スタンフォード大学のお膝元であるパロアルトのダウンタウンメイン通りに新店舗をオープンした。これまではメイン通りから1本入ったところに店を構えていた。
新しい店舗は従来に比べて、3倍の面積、2倍の商品数を展示している。
商品はガジェット系エレクトロニクスや電動ボードなどが中心だが、寝具や、調理器具など、ジャンルはバラエティーに富んでいる。化粧品、衣服やかばんなど女性向けの製品を展示するコーナーも用意した。
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