米アマゾン・ドット・コムは2019年9月25日、米本社で音声AI(人工知能)アシスタントなどハードウエア製品の発表会を開催した。スマートグラスやイヤホンなど8つの音声AIアシスタントデバイスのほか、IoTデバイスを接続するための新型ネットワークへの取り組みなどを公表。操作に利用した音声の記録を自動的に消去するなどプライバシーの向上も強調した。

ハードウエア製品を発表する、米アマゾン・ドット・コム デバイス&サービス担当シニア・バイス・プレジデントのデイブ・リンプ氏
ハードウエア製品を発表する、米アマゾン・ドット・コム デバイス&サービス担当シニア・バイス・プレジデントのデイブ・リンプ氏

 米シアトルの本社エリアにあるイベント施設「The Spheres」で発表会を開催した。今回の発表で、音声AIアシスタントのAlexaをどこでも簡単に利用できるというコンセプトをより明確にした。米アマゾン デバイス&サービス担当シニア・バイス・プレジデントのデイブ・リンプ氏は「テクノロジーでSimpler、Smarter、Saferを実現していく」と繰り返し強調した。

最大1600メートル通信できる独自無線

独自の無線サービス「Amazon sidewalk」を活用した、ペットの管理サービスを説明した
独自の無線サービス「Amazon sidewalk」を活用した、ペットの管理サービスを説明した

 独自の無線サービス「Amazon sidewalk」への取り組みを初めて公表した。「ローコストでセキュアなプロトコルでカバレッジを上げられる。これを利用してデベロッパーにIoTのサービスを開発してもらいたい」(リンプ氏)

 900MHz帯の独自の無線サービスを利用して、家の内外のセキュリティーなどのIoTデバイスを接続できるようにする。通信帯域については限定的だが、約500メートルの通信が可能だ。見通しがよければ1マイル(1600メートル)の通信が可能だという。他のユーザーのアクセスポイントとネットワークで連携することで、都市を面的にカバーすることもできる。

 sidewalkのアプリケーションとして想定するのがペットに付ける小型センサーだ。首輪に付けることで、特定のエリアを出たり、離れていたりしてもどこにいるのかを把握できるようになる。バッテリーは約1年利用できる。庭に設置したライトなど、自宅内に多く設置した小型デバイスのオン・オフなどの操作も想定している。

 sidewalkについて米ロサンゼルスで実験を行っており、米国で2020年にも導入する計画だ。他のユーザーの持つ無線サービスのアクセスポイントと連携し、それぞれの通信を引き継いでいくことで、広域をカバーすることが可能だという。メッシュ型ネットワークとも言われる仕組みだ。リンプ氏は「日本も含めた世界各国で提供していきたい」と語った。

スマートグラスの「Echo Frames」。好みの音楽を指定したり、ホームセキュリティやスケジュールの通知を受けたりできる
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