米ライドシェア大手のウーバーテクノロジーズは2019年5月末、乗車時の態度が悪いなどの乗客に対して、一定の条件でサービスを利用できなくする方針を公表した。ウーバーは乗客とドライバーの相互評価でサービス品質を保っているが、これまでは評価の低いドライバーを排除する仕組みだった。
「平均を大きく下回る乗客は、ウーバーへのアクセスをなくすかもしれない」
今後は、乗車時にドライバーから受ける評価が極めて低い乗客は、アプリが利用できなくなる可能性がある。ウーバーは「影響を受ける乗客は、極めて少ない」としているが、サービス拒否の背景に関心が集まっている。
普通の乗客は★5つの最高評価
ウーバーのドライバーと乗客は、降車後にアプリ上で5段階で互いを評価する。最高評価の★5つの場合は5.0、★4つの場合は4.0で、アプリにはそれらの平均が表示される。
ウーバーに限らず、米国ではサービス内容に特に問題なければ★が5つの最高評価を付けるのが一般的。★が4つ以下の場合には何らかの問題があったと考えられる。ウーバーは今回、ゴミを車内に残したり、急ぐために制限速度以上での運転を強要したりすることを問題行為の一例として挙げている。
同業のリフトの日本人運転手である吉元逸郎氏は下記のような判断基準を教えてくれた(あくまでも同氏の考えである)。
- 普通のお客さんには5(★★★★★)
- 2~3分以上待たされたら4(★★★★☆)
- ただし遅れたことをきちんと謝った場合は5(★★★★★)
- 遅れて乗車したのに急がせたり、道順にあれこれ難癖を付けたりしたら3(★★★☆☆)
- 車内で激しく、いちゃつく若者などには2(★★☆☆☆)
- 酔って車中で嘔吐(おうと)するのは論外で1(★☆☆☆☆)
ドライバーは低評価で既に排除
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