米テスラは2019年4月22日、完全自動運転の「ロボタクシー」の構想を発表した。テスラがアプリを提供し、所有者がクルマを貸し出して副収入を得られる。早ければ2020年に実用化する予定だという。完全自動運転を可能にする半導体の発表と同時に明らかにした。
米テスラのイーロン・マスクCEO自らがアナリストなど向けに説明し、ストリーミングでその模様を放映した。
技術担当の幹部が完全自動運転が可能な半導体を披露した後に、マスクCEOが登壇。自動運転が可能な「ロボタクシー」についての説明を始めた。規制などの問題がクリアできれば20年にも利用できるようになるという。
完全自動運転のEVでコスト10分の1以下に
マスクCEOはロボタクシーについて、運用コストが低いことを強調した。具体的には1マイル当たり0.18ドルで運行できるとした。電気で駆動するEVで、ドライバーも不要なことからコストを引き下げられる。現在のライドシェアリング1マイル当たり2~3ドルだという。
年間9万マイル走行し、1年間で1台当たり3万ドルの粗利が得られるとした。車両の寿命は11年と想定している。約100万マイル走行する計算だ。
マスクCEOはロボタクシーを利用し、テスラ車のオーナーがクルマを知人などにシェアできる「TESLA NETWORK」を明らかにした。テスラ側にも手数料が入ってくる。
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