米グーグルは2019年4月10日(米国時間)、米サンフランシスコで開催中のクラウドサービスの年次イベントで、リテール業界向けの戦略を発表した。新機能と従来機能を組み合わせたソリューション群として提供していく。AI(人工知能)を活用したコンタクトセンターの開発状況も明らかにした。
グーグルのクラウドサービス部門が「Google Cloud Next '19」を開催した。米アマゾン・ドット・コム、米マイクロソフトなど、クラウドサービスの競合に対抗するため、今回投入したのがリテール業界向けのAIを活用したソリューション群だ。
流通に照準を合わせた多くのサービス
グーグルにとってリテールは注力業界の1つである。グーグルのクラウドサービス部門のトップ、トーマス・キュリアンCEO(最高経営責任者)は「グーグルは既にリテール業界の多くの企業を支援させていただいている。検索、画像活用、レコメンデーション、デジタル・ショッピング・アシスタント、需要予測など様々な分野でリテール業界をターゲットにしたサービスを提供しているからだ」と強調する。
初日の基調講演にはグーグルのサービスを利用する米百貨店大手のコールズの幹部が登壇。年末商戦で大幅な割引きをすることから、eコマースにものすごい量の発注が集中する11月末の「ブラックフライデイ」と「サイバーマンデー」を問題なく乗り越えたことを紹介した。
今回グーグルは、これまで個別に提供していたクラウドサービスを連携させて、流通業向けの「Google Cloud for Retail」として提供を始めた。具体的には次の通りである。
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