マーケティングテクノロジーの独立系専門イベント「MarTech」が米サンノゼで開催された。毎年恒例の業界のソリューションを集計したカオスマップを発表。ソリューションの活用に必要な組織態勢や人材、戦略立案まで、活発な議論が繰り広げられた。

「MarTech West 2019」として、2019年4月3日から5日まで開催された。同イベントは年2回開催されており、西海岸で開くWestは毎年、マーケティングテクノロジー業界のソリューション一覧「マーケティング・テクノロジー・ランドスケープ」を紹介するのが恒例となっている。一般にカオスマップと言われるもので、分野ごとにソリューションを提供する企業やブランドのロゴを分類したものだ。
7000ソリューションが到達点か
同ランドスケープの責任者で、MarTechのチェアのスコット・ブリンカー氏は基調講演の冒頭、「この10年間は、マーケティングテクノロジーのマーケットにとって黄金期だった。テクノロジーが爆発的に増え、マーケティングの運用という役割やマーケティングパッケージという市場ができた」と説明した。
2019年は、こうした急成長が一段落したことを色濃く反映したものとなった。
ソリューション数は7000を超えたが、前年比では211しか増えなかった。これまで18年は前年比で約1800増、17年は約1500と増えてきたので、提供する企業やサービスの増加は落ち着いたと言える。ブリンカー氏は「これはマーケティングテクノロジーのランドスケープとしてのピークかもしれないが、市場全体のランドスケープがピークに達したということではない」と解説した。
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