流通・小売業界のビッグイベントである「NRF2019 RETAIL’S BIG SHOW」が2019年1月13日から15日まで開催された。全米小売業協会(NRF)の主催によるもので、約1万6000人の小売業を含む、計約3万7000人の参加者が全世界から集った。AI(人工知能)を活用したソリューションが会場のいたるところで紹介された。もはやAIは特別なものではなくなり、AIをうたっていない企業も少なくない。
今回のNRFで注目を集めていたのは、AIの実店舗への応用だ。スタートアップ各社が、米アマゾン・ドット・コムの「Amazon Go」のようなレジなし店舗などを展示し、スーパーなど流通各社への売り込みに力を入れていた。
例えば、AIによる画像処理を得意とするシリコンバレーのスタートアップ米AiFiは、小型のレジなし店舗を展示した。NRFの会場エントランスの前に陣取ったこともあり、常に体験待ちの長い列ができていた。
「AiFi Nano」と呼ぶ無人ショップは、天井のカメラと棚のセンサーの情報で顧客がどの商品を手にしたのか、AIによる画像認識とアルゴリズムで判断する。AIによる店舗の収益予想なども提供する。
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