コンサートや握手会、ファンイベント……。ファンとのコミュニケーションを重視するアイドル活動は、メタバース空間でどう実現されるべきか。手を握るだけで多くのファンを虜(とりこ)にし、「握手会の女王」と呼ばれる須田亜香里氏(SKE48)にさまざまな意見を聞いた。

VR(仮想現実)などについて語る須田亜香里氏(写真中央)と筆者(写真右)。左は進行役の田辺太陽(日経BP)
VR(仮想現実)などについて語る須田亜香里氏(写真中央)と筆者(写真右)。左は進行役の田辺太陽(日経BP)
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 メタバースはオンラインでのコミュニケーションや経済活動を一変させる。そういわれているけれども、その可能性は筆者にはまだよく分かっていない。

 筆者よりももっと熱量高く、多くの人とコミュニケーションをしている人はたくさんいる。そんな人がメタバースにどのような可能性を感じているのかを聞いたほうがいいのではないか。そのほうが新しいテクノロジーを舞台に、どのようなやり取りが行われるのか想像できるのではないだろうか。

 今回、知恵をお借りしたのは、SKE48で活躍している須田亜香里氏だ。握手会では多くのファンを虜(とりこ)にすることから「握手会の女王」の異名を持つ。「握手会の女王」が満足できないようなレベルでは、十分な「メタバース体験」とはいえないのではないだろうか。日経BPが主催するイベント「関西デジタルイノベーション2022」にて須田氏に話を聞いた。

 まず、コンサートでVR(仮想現実)技術を活用することや仮想空間でのコンサートはどうだろう。「VRは、SKE48のコンサートでも使ったことがあります!」という須田氏。よかった点を尋ねると「ステージに上がる人数が多いので、従来の固定カメラだとどうしても追いきれないメンバーも出てきます。でも、VRのような仕組みを使うと、ファンの方がそれぞれ応援しているメンバーを見られるのでいいですよね」とのこと。

 仮想空間でコンサートをするならばどんなところで? という質問には開口一番、「海!」。「ファンの方が浮輪でプカプカしてたら楽しいですね」との回答。これは、仕込んでいたかのような、分かりやすい仮想空間の活用例といえる。普通は海の上ではコンサートはできない。それを実現するのに仮想空間はうってつけだろう。

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