「競争」「ものまね」「運だめし」「めまい」。遊びは必ず4つのうちのどれかに分類ができる。今から60年以上前に社会学者が提唱したものだが、大人気ゲーム「フォートナイト」はこの遊びの4要素全てを満たしている。また、「課金してもゲーム内で有利に働かない」という点は、世界中の子供たちを魅了する遊びの本質だ。

 全ての「遊び」は4つに分類することができる。社会学者ロジェ・カイヨワが1958年に発表した『遊びと人間』の中で紹介されているものだ(i)

 4つとは、「競争」「ものまね」「運だめし」「めまい」である。最後の「めまい」だけ分かりにくいが、例えばブランコに乗るような、純粋に刺激を楽しむような取り組みが相当する。本書の中では、この遊びのフレームワークがもう少し細かく説明されている。

 分類表の横軸はすでに紹介した遊びの4分類だ。縦軸は、秩序の度合いを意味している。上に行くほど秩序立っていない野放図な「遊戯」であり、下に行くほど秩序立った「競技」になっていく。例えば、「競争」で言えば、小学生男子が突発的に「角の電柱まで競争な!」「あっ、ずりぃ!」と始まるかけっこは秩序立っておらず、ルールに従って行われる野球の試合は秩序立っている。

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