「子供に宿題を進んでやらせる」。世界中の教育関係者が敗れ去ってきたこの難題に、コクヨが挑んだ。その名も「しゅくだいやる気ペン」。IoTを駆使し、子供を勉強に熱中させる仕組みが随所に施されている。そもそもスタディーとは、もともとは「夢中になっている」という意味。テクノロジーの革新で、熱中をつくり出しやすい環境は整ってきている。

 コクヨのIoTソリューションが、素晴らしい(i)。まず名前からしてすごく良い。その名も「しゅくだいやる気ペン」(以下、やる気ペン)。キャッチコピーも良い。「かきたくなる。ほめたくなる」だ。やる気ペンを使えば、子供は自ら宿題をやる気になり、親はそれを褒めたくなる。

 これまではどうだったか。学校の宿題なんて、やり始めてしまえばすぐ終わるのに、なかなか手を付けない。そのため親は、「宿題やったの?」「食事の前には終わらせなさいよ」と、毎日同じ小言を言うことになる。親だって本当は褒めたいのに……。そんな心情に訴えかける小学生向けのツールだ。

極めて難度の高い命題にコクヨは果敢に挑んだ(写真提供/shutterstock)
極めて難度の高い命題にコクヨは果敢に挑んだ(写真提供/shutterstock)

 やる気ペンの仕組みは次のようなものだ。ペンといっても普通の鉛筆に補助具として付けるデバイスであり、外観は鉛筆の持ち方矯正具のように見える。いつも使っている鉛筆にやる気ペンを付けて勉強を進めると、ランプの色が変化する。

 勉強が終わった後に、保護者のスマホにやる気ペンを近づけると、学習時間に応じてアプリ内のキャラクターがグッズを手に入れたり、すごろくを模した盤面で駒を進めたりすることができる。保護者から「よくできました」スタンプを押すなどのフィードバックもできるようになっている。まだ自分で学習管理をできない小学校低学年から中学年くらいの子供が保護者とコミュニケーションを取りながら学習を進めることができる。

 小学4年生の男子に使わせてみたところ、なるほど男子だけあり、デバイスの色の変化にいちいちテンションが上がり、「やる気があるってコンピューターに認識された。うれしい!」と感想を述べていた。まんまとコクヨにやる気を引き出されている。まだしっかりとした学習習慣がないなかで、始めるまでにダラダラと長時間を要しているようなケースに対しては有効そうだ。

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