創造性を生かす仕組みづくりに取り組んできたパナソニックから、デザインの面でも新たな試みが始まった。全社横断のデザイン本部を新たに設立し、デザインで各カンパニーを連携しようとしている。既にデザイン本部からは独自商品としてスマート知育玩具「PA!GO(パゴ)」が登場。ベータ版は今秋にも発売予定だ。

パナソニック デザイン本部のFLF(フューチャーライフファクトリー)が開発した、スマート知育玩具「PA!GO(パゴ)」のプロトタイプ。手に取り、犬やサワガニ、ツツジなどを撮影すれば、それぞれの名前や情報を音声で読み上げる。スペックや価格、発売時期などは未定
パナソニック デザイン本部のFLF(フューチャーライフファクトリー)が開発した、スマート知育玩具「PA!GO(パゴ)」のプロトタイプ。手に取り、犬やサワガニ、ツツジなどを撮影すれば、それぞれの名前や情報を音声で読み上げる。スペックや価格、発売時期などは未定
パゴのベータ版は今秋にも発売予定。外観を段ボールでつくった簡易キットになる
パゴのベータ版は今秋にも発売予定。外観を段ボールでつくった簡易キットになる

 2019年4月、パナソニックのイノベーション推進部門内で本社付けのデザイン本部が始動した。デザイン本部は、パナソニックの社内カンパニーの製品を手掛けるデザイン部門とは役割が異なり、カンパニーを横断し、連携を促進する新しいデザイン組織。これによって、デザイン経営を推し進め、開発する商品の魅力やその伝達を増幅させる狙いがある。

 デザイン本部の本部長には、17年1月から社内カンパニーの1つでアプライアンス社のデザインセンター長を務め、19年1月からはパナソニックのデザイン戦略室の責任者を務めた臼井重雄氏が就任した。合わせて、これまでアプライアンス社傘下だった「フューチャーライフファクトリー(FLF)」を、デザイン本部に組み込んだ。

 FLFは、社内の横断機能を備えるデザインスタジオとして、17年4月にアプライアンス社のデザイナー7人で結成。クラウドファンディングで資金調達した「WEAR SPACE」や、未来の暮らしを見据えたコンセプト「EXPANDED SMALL」を提示するなど、新規性がある取り組みを続けてきた。