ケガの防止に役立ったり、パフォーマンス向上を支援したり。スポーツ選手を支援するデジタルデバイス、サービスを開発・提供する海外スタートアップが一堂に会するイベントが盛況。大手企業や投資家などが注目する海外スポーツTECH企業の今を報告する。

最新テクノロジーの活用で新市場創造への期待が膨らむスポーツTECH分野。選手のパフォーマンス支援を狙うデバイス、サービスが中心だが、練習や試合時のケガ防止や軽減などを狙うサービスも登場(写真/Shutterstock)
最新テクノロジーの活用で新市場創造への期待が膨らむスポーツTECH分野。選手のパフォーマンス支援を狙うデバイス、サービスが中心だが、練習や試合時のケガ防止や軽減などを狙うサービスも登場(写真/Shutterstock)

 スポーツ選手がより良いパフォーマンスを発揮するためのソフトウエアの1つに「アスレチック・マネジメント・システム」(AMS)というものがある。4月9日に開催されたスポーツテック・カンファレンス「SPORTS TECH TOKYO キックオフ・カンファレンス」のピッチセッションでは、世界各国のスタートアップCEO(最高経営責任者)らが登壇。バイタルデータなどを扱う一般的なAMSを拡張するプロダクトとして、動作データを定量化するバイオメカニクス(生体力学)の知識を活用するものや女性アスリートに特化したツールのセッションが注目を集めた。

 アイルランドのキットマンラボは、同国プロラグビーチーム「レンスター」でコンディショニングコーチを務めたスティーブン・スミス氏が2012年11月に設立した会社だ。スミス氏の専門はリハビリとスポーツ生理学。コーチ時代に培ってきたケガを予防するトレーニング方法とリハビリに関する経験と知識をプロダクト開発に応用している。

キットマンラボCEOのスティーブン・スミス氏はリハビリとスポーツ生理学の知識を活かし、データを活用してスポーツ選手のパフォーマンス最大化に資する製品を開発している
キットマンラボCEOのスティーブン・スミス氏はリハビリとスポーツ生理学の知識を活かし、データを活用してスポーツ選手のパフォーマンス最大化に資する製品を開発している

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