米ファスト・カンパニー

5年間ブランドコラボレーションを推進してきた2つの人気ブランドが、袂(たもと)を分かつことになった後、特許侵害をめぐり激烈な法的バトルを繰り広げている。新しい収入源を模索する過程で、提携相手が競合企業に進化したからだ。ブランド同士の関係構築は、昔からそうだったが今日でも簡単には解決できないほど、難しい課題なのかもしれない。

対立する米ルルレモンと米ペロトン(写真/Shutterstock)
対立するカナダのルルレモンと米ペロトン(写真/Shutterstock)

 企業同士がパートナーからライバルに転じたとき、何が起きるのだろうか――。ブランド同士のコラボレーションが一大ブームになっている今、これは重要な疑問だ。

 市場に出回っている最も人気の高いスポーツブランド2社の間で、今それが繰り広げられている。エクササイズ機器の巨大企業、米ペロトン・インタラクティブとアクティブウエアの有力企業、カナダのルルレモン・アスレティカの闘いだ。両社は5年間にわたり、共同ブランドのエクササイズ用アパレルの開発でタッグを組んできた。ところが今では激烈な訴訟合戦を繰り広げ、ルルレモンが、ペロトン側がデザインを模倣したと訴える一方、ペロトン側も反撃し、自社のデザインはオリジナルだと主張している。

 双方の提訴は微妙な主張に満ちている。だが、大局的に見ると、これは双方が新しい収入源を模索する中、ルルレモンとペロトンがいかにして競合企業に進化を遂げたかという話だ。ペロトンはアパレル製品を作り始め、ルルレモンはフィットネス新興企業の米ミラーの買収を通じてエクササイズ機器を販売し始めた。こうした訴訟は、両ブランドが自社の縄張りを定め、相手が入り込んでくるのを阻止する試みのように見える。

 「ルルレモンが本当に腹を立てているのは、元パートナーが今では競合企業になったことのようだ」。デザイン特許を専門とする米オクラホマ大学教授(法学)のサラ・バースティン氏はこう説明する。「こうした裁判の多くは結局、そこへ行き着く。企業は競争相手を増やしたくないのだ」。

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