米ファスト・カンパニー

日本でも勢力を伸ばし始めた画像・動画共有サービスの「Pinterest」。米ピンタレストの社内プロダクトインキュベーター「TwoTwenty」は、「Pinterest TV」のような新たなアイデアを生み出し、実際に構築する任務を負っている。

Pinterestへのログイン画面。2021年11月に新たなサービス「PinterestTV」を立ち上げた(写真/Shutterstock)
Pinterestへのログイン画面。2021年11月に新たなサービス「PinterestTV」を立ち上げた(写真/Shutterstock)

 2021年11月初め、画像・動画共有サービスの米ピンタレストが「Pinterest TV」を立ち上げたとき、すべての動画が一定の美的感覚とトーンを備えていた。Pinterest TVとは、トップクリエーターが、美容習慣や休暇向けのカクテルレシピなどをフォロワーに伝授するのと同時に、それらを購入できる動画コンテンツを投稿し始めた新しいライブ動画機能のことで、快活で教育的、かつ陽気な動画である。

 これは意図的なものだ。「我々は確実に、インスピレーションに富んだ前向きなコンテンツになるようにしている」とピンタレスト幹部のデビッド・テンプル氏は説明する。「人々がそれを期待してPinterestを訪れるようなタイプのコンテンツだ」。

独自の統一感でYouTubeやTikTokと一線画す

 言い換えると、Pinterest TVは、例えば「YouTube」や「TikTok」のような、無秩序な動画の宝庫ではない。テンプル氏は名指しこそしないが、比較対照として「適当な陰謀論や政治的な理論についてとうとうと語ったり、子供の写真を投稿したりする」他の動画プラットフォームに言及して、こう語る。「それはそれで素晴らしいが、ピンタレストには違うミッションがあり、他社とは異なる形でプロダクトを作りたかった」。

 この統一感を担保するために、Pinterest TVは、会社のプロダクトイノベーションを統括する社内クリエーティブチーム「TwoTwenty(トゥートゥエンティ)」の手に委ねられた(テンプル氏は、ピンタレストのエマージングプロダクト部門とトゥートゥエンティの責任者を兼ねている)。トゥートゥエンティはピンタレストの創業地の住所にちなんで名付けられた組織で、総勢15人のチームは、例えばガーデニングにはまっている弁護士など、社内のあらゆる部署から集められ、それぞれ独自の経験と視点を持ち寄り、多様なアイデアや新しい技術についてブレーンストーミングする。そして出てきたアイデアを形にして世に送り出す。

 「我々は通常、これをプロダクトインキュベーターと呼んでいる」。トゥートゥエンティで女性ばかりのプロダクションチームを率いるメレディス・アーサー氏はこう話す。「この組織が特別なのは、本当に多種多様な人が一緒に仕事をしていることだと思う。大企業の中に、このような形で職場横断的に仕事に取り組む小さなインキュベーターチームがあるのは、本当に珍しい」。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
1
この記事をいいね!する