米ファスト・カンパニー

「Disney+(ディズニープラス)」や「Netflix」「Hulu」「HBO Max(マックス)」といった動画配信サービスが、加入者を獲得しようとして、主に米国で厳しい戦いを繰り広げている。その華やかさに隠されてはいるが、実はハリウッドで働く労働者の間で、大規模ストライキへの動きが高まっている。

動画配信サービス事業者が制作する番組の撮影現場では、厳しい条件の割に低賃金な労働が当たり前になっていることが問題になっている。写真はイメージ(写真/Shutterstock)
動画配信サービス事業者が制作する番組の撮影現場では、厳しい条件の割に低賃金な労働が当たり前になっていることが問題になっている。写真はイメージ(写真/Shutterstock)

 この1年半で“ストリーミング戦争”が激化する一方、戦いに参加したそれぞれのプレーヤーが大きく成長を遂げたのは、秘密でも何でもない。自宅から出られない消費者が、愛する動画配信サービスのコンテンツをどんどん視聴するようになり、その流れを受けた動画配信サービス事業者が、さらに魅力的なコンテンツを視聴者に提供するようになったからだ。

 例えば、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)のために、米ワーナー・ブラザースは、『ゴジラvsコング』や『スペース・プレイヤーズ』を含めた2021年の新作映画すべてを、動画配信サービス「HBO Max(マックス)」で配信した(『ゴジラvsコング』などは劇場でも上映された)。21年6月には米ウォルト・ディズニーが最新のピクサー映画『あの夏のルカ』を動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」だけで独占公開した。

 その結果、動画配信サービスの加入者数は飛躍的に増えた。ディズニープラスはこの1年間で加入者を倍増させ、今では1億1600万人を数える。「Netflix」はコロナ禍における最初の数カ月の伸びがあまりにも劇的だったため、今はそれほどの伸びを見せていないが、それでもまだ2億900万人以上の加入者を抱え、業界トップの座を不動のものにしている。

爆発的な成長の裏に隠れた犠牲

 だが、この爆発的な成長の裏には隠れた犠牲がある。それが、舞台裏で働くハリウッドの制作スタッフとテレビ局・配信サービス事業者の間の醜い戦いという形で表面化しつつある。21年10月4日、国際映画劇場労働組合(IATSE)の組合員が圧倒的な賛成多数で、全米映画テレビ制作者連盟(AMPTP)に対するストライキ実施を支持したときに、戦いが一気に白熱した。

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