米ファスト・カンパニー

ラグジュアリーブランドを中心に、購入するより手ごろな料金でドレスやアクセサリーをレンタルできるサブスクリプションサービスを提供する米レント・ザ・ランウェイ。同社は今後、自社のサブスクサービスに加入しているか否かにかかわらず、すべての顧客が洋服を買えるようにする方針だ。

サブスクやリセールなどの手法を駆使して商品をリサイクルするようになってきたファッション業界のイメージ(写真提供/Shutterstock)
サブスクやリセールなどの手法を駆使して商品をリサイクルするようになってきたファッション業界のイメージ(写真提供/Shutterstock)

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、米国人が友人との再会、デート、パーティーを楽しむ夏に向けて準備する中、1つの疑問が残る。この新たな世界で何を着るか、という問題だ。スエットに別れを告げる気がある何千人もの人が、コロナ禍の下で自分の外見や体形が変わったことに気づき、全く新しいワードローブを求めるかもしれない。

 米ファッションブランドのサブスクサービス企業、レント・ザ・ランウェイ(RTR)は、ドレスアップする理由がほとんどなかった新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)中に、ビジネスで苦戦を強いられた。調査会社コアサイト・リサーチは、米国のレンタル衣料品市場の規模は2020年に11億ドル(約1200億円)となり、前年の13億ドル(約1420億円)から減少したと試算している。

 そのRTRが今、何千人もの女性がRTRのプラットフォームに舞い戻り、結婚式のような大きなイベントから友人とのブランチといったささやかなイベントまで、さまざまな場面のために派手なデザイナーズブランドの洋服を予約していると話している。カットアウトのトップスやミニドレス、鮮やかなパターンなどを思い浮かべるといい。

 そしてRTRは顧客に新たなサービスを提示している。レンタルではなく所有できるようにリセール(再販)に乗り出し、サブスクサービスの加入者や一般の買い物客が、すべての商品を買えるようにするのだ。

サイズをフルにそろえ、古着サイトと一線

 既存のサブスクサービス加入者は16年から、レンタルし、自分のものにしたいと思ったアイテムを購入することができた。RTRは、需要や素材、耐久性、そして当該アイテムが既に生んだ投資収益に基づいて、個々のアイテムに値段をつける高度なアルゴリズムを開発した。

 この仕組みは“お買い得品”につながることもある。例えば筆者がずっと欲しかった「リダン(RE/DONE)」のシガレットジーンズ(正規の小売価格は265ドル[約2万9000円])が、RTRのサイトにおいて148.32ドル(約1万6200円)で売りに出されている。

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