米ファスト・カンパニー

米国の多くのレストランが今、寒い季節に客が屋外で食事できるよう「冬支度」している。そのために必要なアイテムの需要が旺盛で、その価格がかつてのトイレットペーパーのように高騰している。

レストランなどで需要が高まる一方の屋外用ヒーター(写真提供/Shutterstock)
レストランなどで需要が高まる一方の屋外用ヒーター(写真提供/Shutterstock)

 2020年3月、人々が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に反応し、自宅にこもる隔離期間に向けて物資の買いだめに走ったため、手指用の消毒薬や殺菌効果のあるウエットティッシュ、そしてトイレットペーパーが品薄に見舞われた。そして多くの場合、こうした商品の価格が大きく跳ね上がった。よく知られたケースでは、米テネシー州の兄弟2人がボトル入り消毒薬を1万7700本も買い占め、米アマゾン・ドット・コムでその一部を1本80ドル(約8320円)の高値で転売した。

冬の到来とコロナ感染第2波で再び品薄発生へ

 それから7カ月たった今、これらの商品の価格と供給はおおむね落ち着いた。しかし、冬の到来で気温が下がり、新型コロナウイルス感染の潜在的な「第2波」を迎える中、バイヤーはまた別の商品の価格高騰と品薄に直面し始めている。消費者個人と、レストランなどのホスピタリティー産業の両方が今、人と交流し、屋外で“楽しむ”ためには、暖かさと安全を確保するために欠かせないアイテムで施設を「ウインターナイズ(冬支度)」しなければならないと気がついたからだ。そして、市場がこの動きに反応している。

 「外が寒くなっていくにつれ、買い物客はファイアピット(たき火台)や屋外ヒーター、屋外照明、キャノピー(天蓋)、場合によっては温水浴槽などで屋外スペースの活用を拡大する方法を模索している」。インターネット小売会社オーバーストック・ドット・コムのジョナサン・ジョンソンCEO(最高経営責任者)はメール取材でこう語った。同社によると、20年3月1日から10月1日にかけて、中庭用ヒーターの販売が19年同期比で跳ね上がった。米国北東部で特に伸びが著しく、販売量は1150%も増加した。加えて南西部でも816%、西部でも734%増加したという。

 オンライン家具店の貿易部門ウェイフェア・プロフェッショナルでは、「中庭用ヒーターをバルクで注文するために、数十店のレストランと協力した」(ホスピタリティー事業部責任者のチャーリー・ライケンバック氏)といい、ホテルと不動産管理会社向けの売り上げが増加しているという。

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