
米アマゾン・ドット・コムが発売した99ドル(約1万400円)のウエアラブル端末「Halo(ヘイロー)」は、手首につけるスマートフォンになろうとする代わりに、体脂肪を測ったり、声のトーンを測定したりするアプリのスタイリッシュな「お供」を目指している。
アマゾン・ドット・コムが、健康管理の手助けを狙って、手首に巻くタイプのウエアラブル端末・アプリ「Halo(ヘイロー)」を発売する。プロジェクトに取り組んだ幹部らは、Haloはウエアラブル端末そのものよりも、アプリと、アプリが提供するさまざまな機能が要(かなめ)だと話している。
顧客は、アプリにアクセスできる6カ月分の利用料を含め、計65ドル(約6825円)でHaloを予約注文できる。最初の6カ月が過ぎた後は、アプリを利用し続けるために毎月4ドル(約420円)の利用料を支払わなければならない。数週間後、実際に出荷が始まると、Haloの価格は99ドルとなり、やはり月間4ドルの利用料を支払うことになる。アプリとバンドは、「iPhone」と「Android」端末の双方で機能する。
この価格設定により、Haloは米フィットビットのフィットネストラッカーと競合することになるが、アマゾンは健康に対し、ウエアラブル端末の競合企業とは異なるアプローチを採用している(健康・医療関連では、アマゾンはオンライン薬局のピルパックを買収したり、バーチャルとリアルの双方で従業員向けの診療所を開設したり、音声アシスタント「アレクサ」で「医療保険の携行性と責任に関する法律=HIPPA」順守を追求したりしている)。
まず、Haloの本物の価値はアプリにあると考えている。データ追跡は、「アクティビティー」「ボディー」「スリープ」「トーン」の4分野に分かれている。アプリは、さまざまなプロフェッショナルや専門家組織によって設計された健康増進プログラムを提供する「ラブズ(Labs)」もそろえた。アクティビティーとスリープは標準的な健康追跡機能を提供するが、ボディー、トーン、ラブズは他社と一線を画すHalo特有の機能になっている。
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