ライドシェアサービスのビジネスモデルに関して、2回目で価値の源泉となるバリュープロポジション、3回目で事業の構成について説明してきた。4回目はビジネスモデル編の最終回として、乗車料金の詳細な内訳、顧客セグメントなどを説明していきたい。
1回目でウーバーに8.2兆円もの異常な評価額が付いている理由として自動運転車が実現すれば、1兆円規模の利益を毎年出し続けられるポテンシャルがあることをシミュレーションした。これまで2.4兆円もの資金を磁石のように投資家から寄せ集め、1.2兆円も使っているが手元資金が1.2兆円も残っている。当面の間は利益が出なくても事業の拡大が図れるのだ。
今回は、リフトのサンフランシスコ市での料金を例に、乗客が支払う料金の内訳やリフトからドライバーへの支払いについて説明する。ウーバーもほぼ同様である。
料金には、まず初乗りの基本料金(2.2ドル)と乗車距離(1マイル当たり1.33ドル)、乗車時間(1分当たり0.24ドル)の合計金額とサービス費用(1ライド当たり2.2ドル)が含まれる。このサービス費用部分はリフト側に渡りドライバーには還元されない。
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