大きいほうから○番目のデータを求める「LARGE」関数。基本的な使い方に加えて、仕事に役立つ実例も紹介する。
○番目に大きいデータを求めるLARGE(ラージ)
大きいほうから○番目に当たるデータを求めるのがLARGE関数。逆に小さいほうから○番目のデータを求めるSMALL関数とセットで覚えておこう。
書式
書式 LARGE(範囲,順位)
範囲(必須) 抽出対象のデータが入力されているセル範囲を指定する
順位(必須) 抽出する値の大きいほうから数えた順位を数値で指定する
基本的な使い方
下図の最高得点を、LARGE関数とMAX関数を使って求めてみる。両関数の書式の違いを覚えてほしい。F1セルにLARGE関数で最高得点を抽出するには、「=LARGE(B2:B6,1)」と記述する。「1」は大きいほうからの順位を表しており、最高得点なので「1」を指定する。MAX関数の場合は「=MAX(B2:B6)」で最高得点を抽出できる。こちらは順位を指定する必要はない。
【仕事での使い方】上位○番目の値を求める
テスト結果の表から上位3名の得点を取り出したい――。そんなときに使うのがLARGE関数だ。
下図でF3セルに最高得点を抽出するには、「=LARGE($C$3:$C$14,E3)」と記述する。「順位」の部分をE3としたのは、あらかじめE3~E5セルに「1」~「3」の順位を入力しておいたため。こうすると、F3セルをF4、F5セルにコピーしたときに「順位」の部分が「E4」「E5」とコピーされる。逆に「範囲」を絶対セルにしたのは、コピーしたときに得点を抽出する範囲がズレないようにするためだ。