英字の先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換する「PROPER」関数。基本的な使い方に加えて、仕事に役立つ実例も紹介する。
英字の先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換するPROPER(プロパー)
PROPER関数を使えば、英字の先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換できる。すべて大文字に変換する「UPPER」関数、すべて小文字に変換する「LOWER」関数とともに3つセットで覚えておきたい。
書式
書式 PROPER(文字列)
文字列(必須) 変換したい文字列を指定する。一般的には、目的の文字列が入力されたセルを指定することが多い
基本的な使い方
英単語や英語の人名などでは、先頭が大文字、2文字目以降が小文字にして表記することが多い。入力された英字がすべて大文字だったり小文字だったりしても、PROPER(プロパー)関数を使えば簡単に変換できる。
ここでは、下図のように、すべて大文字で書かれた人名を姓と名の先頭だけ大文字に変換してみよう。C3セルに変換した結果を表示する場合は、変換前の名前が入ったB3セルを「文字列」に指定して「=PROPER(B3)」と入力する。すると、「ONO TOMOAKI」が「Ono Tomoaki」と変換される。この式をC4以降のセルにコピーすれば、まとめて変換できる。
【仕事での使い方】英字を大文字に変換する
「基本的な使い方」の例では、変換元のセルの内容がすねて英語(ローマ字)だったが、実は日本語が混じっていても、英文字部分の先頭を大文字、2文字目以降を小文字に変換できる。
考え方は「基本的な使い方」と同じ。A3セルを変換してB3セルに表示するには、「=PROPER(A3)」と記述すればよい。これでA3セルの「EXCEL入門」が「Excel入門」に変換される。変換元のセルに記述された漢字やひらがな、カタカナ、数字などは変換されない。
覚えておいてほしいのは、変換して不要になったA列を削除するとB列がエラー表示になること。こうした場合にはB列を「値」に変換するテクニックを覚えておきたい。B3~B7までをドラッグで範囲指定し、コピーする。そのまま「貼り付け」の下の「▼」をクリックして「値」を選ぶと、表記としては変化はないが、数式バーを確認すると「=PROPER(A3)」となっていたのが、「Excel入門」となっていることが確認できるはずだ。