複数の条件に合ったセルを合計できる「SUMIF」関数。○○かつ△△など、複数のAND条件を設定したい場合に便利だ。基本的な使い方に加えて、仕事に役立つ実例も紹介する。

複数条件に合ったセルの合計を求めるSUMIFS(サムイフエス)

 条件に合ったセルだけを合計するのが「SUMIF」関数。今回紹介する「SUMIFS」関数は、条件を複数設定できるのが特徴だ。

 例えば経費を集計する場合、元の表には複数の提出者と複数の費目が存在するはずだ。こうした場合に○○さんが支払った△△費の合計金額を求められる。経費計算の他、営業部門で得意先と担当者による売上高の合計を求めたり、店舗の商品分類と曜日をAND検索して、「土曜日にはアルコールの売り上げが多い」などの分析に役立てたりすることもできる。

書式、検索条件

書式 SUMIFS(合計対象範囲,条件範囲1,条件1,条件範囲2,条件2…)
合計対象範囲(必須) 合計したい値が入力されているセル範囲を指定する
条件範囲1(必須) 1つめの条件のセル範囲を指定する
条件1(必須) 1つめの条件を指定する
条件範囲2(必須) 2つめの条件のセル範囲を指定する
条件2(必須) 2つめの条件を指定する

※条件2以降は省略可。条件は127個まで指定できる

基本的な使い方

 下のような費目と提出者、金額の表がある。この中から、費目が「旅費」でかつ提出者が「佐藤」さんの金額だけを抜き出して合計し、E2セルに表示してみよう。

 「合計対象範囲」には「金額」のセル範囲(「C2:C10」)を指定する。続いて条件を設定する。「条件範囲1」として「費目」の範囲「A2:A10」を、「条件1」として「旅費」を入力する。「条件」が「旅費」などの文字列の場合は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲んで記述しよう。同様に「条件範囲2」として範囲「B2:B10」を「条件2」として「"佐藤"」を設定する。

 これで費目が「旅費」で、かつ提出者が「佐藤」の合計金額を求めることができる。

上の表で、費目が「旅費」で提出者が「佐藤」の2つの条件に合致した合計金額を求める
上の表で、費目が「旅費」で提出者が「佐藤」の2つの条件に合致した合計金額を求める

【仕事での使い方】複数条件に合ったセルの合計を求める

上のような一覧表で、名目が「資料代」でかつ提出者が「佐藤」の合計金額を計算したい。これは、SUMIFS関数を使えば一発で求められる
上のような一覧表で、名目が「資料代」でかつ提出者が「佐藤」の合計金額を計算したい。これは、SUMIFS関数を使えば一発で求められる

 「基本的な使い方」では分かりやすくするために「費目」と「提出者」は2種類にし、かつ同じ種類を上から並べているが、種類が多くなり、ランダムに並んでいたとしても関数を使えば瞬時に合計金額が表示される。上の表で「名目」が「資料代」で、提出者が「佐藤」という2つの条件に合致した金額の合計を求め、F3セルに表示する。

 「合計対象範囲」には「金額」の範囲「D3:D11」を指定。「条件範囲1」には「名目」の範囲「B3:B11」を、「条件1」は文字列「"資料代"」を記述する。「条件範囲2」を「提出者」の範囲「C3:C11」を、「条件2」には「"佐藤"」と指定する。これでF3セルに佐藤さんの資料代の合計金額である「3830円」が表示される。

複雑な表から合計額を集計するならSUMIFS関数は不可欠。ここでしっかり身に付けておきたい
複雑な表から合計額を集計するならSUMIFS関数は不可欠。ここでしっかり身に付けておきたい