日付から「曜日番号」を取得する「WEEKDAY」関数。IF関数と組み合わせたり、「条件付き書式」機能と組み合わせたりする使い方が多い。仕事だけでなくプライベートにも役立つ実例を2つ紹介する。
日付から曜日番号を取得するWEEKDAY(ウィークデイ)
「火曜日に『定休日』と表示したい」「土日に色を付けて休日がひと目で分かるようにしたい」といった場合に役立つWEEKDAY関数。ビジネスパーソンが作成するスケジュール表やプロジェクトの進行表などで大活躍する関数だ。いちいち手入力する手間が省けるので、時短にかなり役立つ。
しかし、WEEKDAY関数は日付を入れれば、すぐに「月曜日」「火曜日」と返してくれるわけではない。詳しくは「基本的な使い方」で解説するが、まずは日付から「曜日番号」を取得するのが第1段階。その返ってきた「曜日番号」によって、「『曜日番号』が5なら定休日と表示する」や「1ならその行に色を付ける」などの処理を設定することで実用的になる。
書式
書式 | WEEKDAY(シリアル値,種類) |
---|---|
シリアル値(必須) | 「曜日番号」を取得する日付を指定する |
種類(省略可) | 取得する「曜日番号」の種類を指定する。省略すると種類は「1」となる |
基本的な使い方
WEEKDAY関数は、日付から曜日に合わせた数字(「曜日番号」)を返す関数。下表にあるように、例えば「種類」を「1」あるいは省略した場合は、日曜日が「1」となり、月曜日が「2」、後は順に土曜日が「7」となる。
種類 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1または省略 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 |
2 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
3 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
11 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
12 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
13 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
14 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 | 4 |
15 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 | 3 |
16 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 | 2 |
17 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 1 |
下図に実際に日付から「曜日番号」を表示してみた。分かりやすいようにB列に曜日を記入しているが、参照するのはA列の日付で、ここから日付を取得し、「曜日番号」を表示している。「種類」は省略しているため「1」(日曜日が「1」)となっている。
【仕事での使い方1】カレンダーの土日に「定休日」と表示する
カレンダーの曜日が土日の場合に、自動的に「定休日」と表示したい──。WEEKDAY関数を使えば簡単にできる。ポイントは、WEEKDAY関数の「種類」を「2」にすること。この場合、土曜日は「6」、日曜日は「7」が「曜日番号」となるので、IF関数を使い「『曜日番号』が6以上のときは定休日と表示する」という条件式を記述する。
繰り返しになるがWEEKDAY関数は、「種類」の値によって「曜日番号」の振り方が異なる。例えば土日ではなく水木が休みのときは「種類」を「15」にすれば、上記と同じ「6以上なら定休日と表示し、違う場合は空欄にする」という式で水木に「定休日」と表示できる。
【仕事での使い方2】カレンダーの土日を色分けする
カレンダーで、土曜日なら水色、日曜日ならオレンジと、セルを色分けしたい。これには、WEEKEND関数と「条件付き書式」機能を利用する。WEEKDAY関数を使って日付が土日かどうかを判定する。「種類」を省略すると、曜日番号が「7」なら土曜日、「1」なら日曜日と判定できる。
「条件式」は、範囲選択時の背景が白のセル(ここでは「A3」セル)を基準に式を立てる。日付のセルはA列固定なので、「$A3」と列を絶対参照にする。以下の手順で設定していこう。
