空白ではないセルの個数を数える「COUNTA」関数。入力済みのセルの数を集計したり、逆に空白のセルを数えたりするのに役立つ。基本的な使い方に加えて、仕事に役立つ実例も紹介する。
入力済みセル数の集計に役立つCOUNTA(カウントエー)関数
マーケティング・販売・営業などの業務では、プロジェクトの進捗を管理したり、売上・入場者数などを集計したりといった機会は多いもの。そんなとき、かなり便利に使えるのが数値や文字列が入力済みのセルを数える場合に使うCOUNTA関数だ。COUNT関数では、数値が入力されているセルを数えるが、COUNTA関数では、空欄以外をすべて数える。
書式
書式 | COUNTA(範囲1,範囲2,…) |
---|---|
範囲1(必須) | 空白ではないセルの個数を数えるセル範囲を指定する |
範囲2,…(省略可) | 個数を数えるセル範囲を追加できる。最大255個まで指定可能 |
基本的な使い方
下図を例に業務の管理表からすでに終了した業務を集計してみよう。ここでは結果を表示するセルをE1とする。終了した業務には○を付けていくことにしたので、○の数を集計すればいいわけだ。「範囲1」は「終了」のセルなのでB2からB6までを指定する(B2:B6)。これで、○が入力されているセルの数「3」がE1に表示される。ここでは短い表を例にしているが、大きな表になると目視で数えるのは間違いのもととなる。
【仕事での使い方】調査中のセルの数を調べる
Excelにはセルの数を集計する関数がいくつか用意されている。主なものにCOUNT関数、COUNTA関数、COUNTIF関数があり、これらはセル内のデータの種類や集計する条件でうまく使い分ける必要がある。ここでの例のように「調査中」のセルを集計するなら、検索条件を「調査中」としてCOUNTIF関数を使うのが一般的。だが、COUNTA関数とCOUNT関数を組み合わせても簡単に集計できる。
COUNTA関数は数値でも文字列でもセルに何かが入力されていればその数を集計し、COUNT関数は数値が入力済みのセルだけを集計する。上図で入力済みのセル全体をCOUNTA関数で集計し、そこからCOUNT関数で数えた確定件数、つまり数値(入場者数)が入力されているセルの数を引けば、入場者数が確定していない施設の数を求められる。なお、入場者数が確定している件数はE3セルに「=COUNT(B3:B7)」と入力する。
また、県や地域ごとに入場者数の表を作るなど、集計したい表が複数ある場合は、「範囲2」以降にセル範囲を「,」で区切って追加していけばよい。