クリエイティブ領域におけるAI(人工知能)活用の最前線を追う本特集。第3回は、漫画制作の現場という意外な分野におけるAI活用をリポートする。プロの漫画家が驚くほどの出来栄えで、AIが白黒の漫画を着色。カラー漫画が主流の海外市場を攻略したり、さまざまなデザイン業務の効率化への期待も広がる。

AIで着色した『私達××しました』story01(空あすか・著)。浴衣の柄が複数の色に塗り分けられている<br>©空あすか/白泉社 Love Silky
AIで着色した『私達××しました』story01(空あすか・著)。浴衣の柄が複数の色に塗り分けられている
©空あすか/白泉社 Love Silky

 白泉社(東京・千代田)は、博報堂DYデジタル(東京・港、以下、博報堂DY)と共同で、AIによって着色した漫画の配信を2018年1月24日に開始した。AIが着色した漫画の出来栄えは素晴らしく、漫画家はもちろん、デザイナーなどの関心も集めた。

 カラー化したのは、女性向け漫画の月刊ウェブマガジン「Love Silky」に連載している『私達××しました』(空あすか・著)と『結婚×レンアイ。』(萩尾彬・著)の2作品。それぞれ電子漫画本として発行済みだった第1~5話を対象にした。モノクロの通常版は100円(税抜、以下同じ)だが、カラー版はカラー化のコストを上乗せして150円に設定した。